検索窓
今日:11 hit、昨日:34 hit、合計:66,711 hit

06 内緒事 ページ7

「私 本名は 珠由良 ツヨシっていうの、内緒よ?」

1度振り向いて、人差し指を口に添え コソッと私だけ教えてくれた本名は想像よりだいぶ男らしかった。なるほどラベンダーは源氏名か。


『ラベンダーって 貴方にとても似合ってますね』


『でも、ツヨシって名前も自分は好きですよ。
貴方は女性みたいに綺麗だけど、女性みたいにか弱い訳じゃなく自分で戦って 守る強さも持っている人だと思うから。貴方は、心の芯に強さがある人ですね』

だから似合っていると思います。

内緒事なので、皆には聞こえないように耳元でコソッと囁いたのだが、前を向いていたラベンダーさんは前をむいたまま何に言ってくれなかった。声が小さすぎて聞こえなかったか?



レモン「あら?ラベンダーあんた顔真っ赤じゃない。一体どうしちゃったのよ。」

ラベンダー 「うっうるさいわよ!レモン!」

身体をずらして助手席を覗くと 耳どころか顔全体を真っ赤にして手で顔を隠しているいるラベンダーがいて、思わず笑いがこぼれた。


(照れていたのか……。なんか、可愛い人だなぁ)



もし将来 自分が結婚する事があれば、 強く美しく生きる 彼のような人がいいなと ふと そう思った。

07.珠由良族→←05 、出発



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (164 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たまき | 作成日時:2021年3月13日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。