男前彼女とオカマと暗黒のタマ (ページ47)

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if、② ページ47

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『あんたさ、人の嘘とか見抜けるタイプ？』
｢急になによ。｣

急な俺の質問に怪しむような視線を投げかけるラベンダー。

『俺が珠黄泉族で、ホステスのボーイしてるけど、
ジャークとか珠とか埴輪にはまったく興味は無くて。アンタの兄弟探すの手伝うって言ったら信じるか？』

バックミラー越しにラベンダーを見る。
ラベンダーもAを見ていた。
しばらく無言で目が合う時間だけが過ぎるが先に目を逸らしたのはラベンダーの方だった。

｢……おにいたまは、ピンクの服、弟は黄色い服よ｣

小さめに帰ってきた声にA営業スマイルで答えたのだった。『了解致しました。お客様。』

結果から言うと兄貴はすぐ見つかった。逆に見つからない方がすげぇわ笑。兄貴は珠を落とし、ガキんちょがそれを拾って帰ったらしく困っているらしい

『俺も言えた義理じゃねぇがなにやってんたよ珠由良族。』

ローズ｢ねぇ、あんた珠黄泉族のくせになんでラベンダーを助けたのよ？｣

『あ゛ー…なんつうか…』
信号待ちにバックミラーでうしろを見ながら説明する。姉貴やホステスにバレたら跡がめんどくさいので一応後ろは見ることにしている。

『興味ねぇんだよな。世界征服とかジャークとか。俺の姉貴がチーママやってるから俺も流れでボーイしてるけど、珠とか珠黄泉族とか興味無いし…。
それに詳しく知らないけどあの珠元々アンタらのなんだろ？なら俺がわざわざ探す必要もないだろ』

車を一軒家の前に停車させ、ハザードをたいた。

『ここ。珠ここにあるよ』
一軒家の表札には

野原ひろし
みさえ
しんのすけ
ひまわり

とあった。下の名前のどっちかがその例のガキんちょだろう。
ラベンダー｢なんでアンタにそんなこと分かんのよ｣

『俺、一族の力みたいなのを濃く継いでてどこに珠があってもわかるんだよね。まぁ、俺も今回珠の事を知ってこの力に気づいたから姉貴達は知らねぇよ』

ローズ｢じゃあ、貴方私たちに協力してくれるの？｣

ローズ、ラベンダーからすれば味方は多い方がいい。
珠黄泉族の誰かが仲間になり情報が入ればさらに動きやすくはあるだろう…

『……いいよ。協力する。まぁ、口じゃなんとでも言えるし、俺も普段はホステス達と行動を共にしてるから信用出来ないかもしれねぇが…』