男前彼女とオカマと暗黒のタマ (ページ46)

今日:24 hit、昨日:34 hit、合計:66,724 hit

if ① ページ46

＊
＊
＊

『あ゛？いま、なんつったサタケ』

「だから、珠を受け取る時邪魔が入ったらしくて、オカマ3人を今女共が追ってるってな。」

『火くれマホ。で、詳しい場所わかってんの？』

「てめぇのライター使えよ！持ってんだろうがよ。
ほら。オカマ共は春日部にいるらしい。A！てめぇも気張って探せよ！！」

何だかんだいいつつ火ぃ付けてくれんだよなぁ…。流石チーママ。ありがてぇこったわ。

『春日部だろ、はよ行こうぜ。』

てわけで。春日部にきたわけだが、珠なんがどうやって探すんだよ。手当り次第にオカマ締めるしかなくね？つーか、世界征服とか古くね…？なんで征服すんだよ。その先に何があんだよ。紙幣にでも乗るつもりかよクソ

Aは段々イライラしてきて、乗ってきた車のドアに凭れ、タバコを取りだし口にくわえた。

だいたいジャークだかジョークだか知らねぇし珠黄泉族と珠由良族なんて知らねぇが玉玉うっせんだよ。姉貴も姉貴で顔は良いんだから大人しくして嫁にでも行って幸せに暮らしゃあいいのに……

つうか元々その珠ってのも珠由良族のもんなんだろ、なんでわざわざ……

『あ゛？』

少し前でうちのホステス共が緑の服きた奴をおっかけているのが見えた。あぁ、あれかオカマって。
なんか想像より小綺麗なんだな…サタケがスカートはいてるの想像してたわ、

『ん～…なんだかなぁ。』
姉貴にバレたらヤバいだろうなぁ…。と思いながらもまぁ、どうにかなんだろ。と考えるのをやめた。
角を曲がって目の前にきた奴の腕を掴んで自分が乗ってた車の中に突っ込んだ。ちょっと！と男の声がしたがうるさいと黙らせドアを閉めた。そして先程の様にドアにもたれかかった。

少ししてホステス達が去っていったのを確認し、車のドアを開けたら睨まれた。

｢あんた、珠黄泉族ね…。なんの真似よ…｣

中にいた男は近くで見ると更に小綺麗だと思った。

『あんたさ、ライター持ってない？』
｢………。は？｣

＊
＊

なんでも珠由良族の次男らしくラベンダーと言いらしいこの男(絶対偽名だろ)。兄貴と弟とはぐれたらしい。

『ははは！！いい歳して迷子かよ！！』
｢うるさいわね！！｣
『ははははは！わりぃ！はははははっ！』

ギロッと睨まれたが笑いは止まらなかった。そろそろ止めねぇとな。くくくっと笑いを噛み殺し車にエンジンをかける

｢にぃさんと弟探すの手伝ってやるよ。｣