男前彼女とオカマと暗黒のタマ (ページ38)

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36.ジャーク復活ページ38

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『……。』
Aは今人生で初めて怖過ぎて声が出ない。という状況にあった。何百mも下に地面がある。
助けを求めれば誰かが気づいてくれるはずなのだが、声を出したちょっとの衝撃で落ちるのではという不安から黙ることしか出来なかった。

上の方で自分を探すラベンダーやローズ達の声が聞こえたがその時も声は出なかった。足元をみるとはいていたヒールが無く裸足だった。下に落ちたのだろうか、それとも吹っ飛ばされたのか…

ちょうど真上に空いている穴から空が見えた。
もう感覚も可笑しくなっているのかこんな状況にもかかわらず、純粋に、空が綺麗だなぁ。とボーッと見ていた。人間、これが境地なのか…

『ぁ゛ーーー』
｢あぁ！いたわ！！下よ！｣
｢ちょっと早く引っ張りあげなきゃ！！｣
｢ちょっとA!!アンタもっと声出して助け呼びなさいよ！！ほんとまじで後で覚悟してなさいよ！！｣

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そして、なんとか引っ張りあげてもらい、
今はブチ切れ状態のツヨシくんの腕の中にいる。

『ボロボロだし、ホントにもう動かないよ…』
｢今のアンタは信用ならないのよ！｣
『酷い言われよう…』

｢ジャークは……！？」
「ジャークなんて本当はいなかったんじゃない？」

そういうローズとラベンダーにしんのすけとひまがわりがあ！と声を出して上を指した

｢ジャーク……」
「あれが……」

上を見上げると、マントで顔を覆った人物がいた
「私を呼んだのはお前たちか、何の用だ!?｣

｢いや呼んだのは私だ！お前の力を借りたい！｣
『ヘクソンの野郎…まだいやがったのか』
とはいっても自分も、隣のラベンダーももう本当にボロボロだ。もう動けない。こんなになるまで頑張ったのにジャークとヘクソンにやられる事になるのか…

自分を抱き寄せるラベンダーの首元に擦り寄り顔をうずめた。どうせもう、こんな事出来るのも最後だ。
ラベンダーの腕にも力が入ったのが分かった。

そしてジャークの一声が辺り一帯を完全に支配した

｢もうやだぁー♡信じらんなァい♡♡♡！｣

『……………え゛？』

｢｢｢｢｢｢………｣｣｣｣｣｣

え……？おかま？