男前彼女とオカマと暗黒のタマ (ページ37)

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35.生きて帰れたらページ37

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しっかりと埴輪に収まったふたつの珠に皆唖然とする
が、それに気づかないしんのすけは満足気に

「これででめたしでめたしだよねぇ！」

と言った。流石にひろしとみさえも大声出して
「逆だろお！？」
「なに聞いてたんだあ！」

その時、2つの珠が収まった埴輪が甲高い音をだしながら黒く染まっていった。そしてどす黒いモヤによって空さえも真っ黒に染まっていく

｢ジャーク！！！｣

そして、ぐにゃぁりと埴輪が歪み埴輪からすごい気圧の塊のような物が一気に爆発しその場にいた全員が吹っ飛ばされた。

｢｢｢｢｢『うわぁぁあぁ～！！！？』｣｣｣｣｣

目の前が真っ白で、凄い勢いで、吹っ飛ばされたあと全身に走った衝撃に意識が飛びそうになる。
いてぇえぇ…。まじで飛びそうになった意識を取り戻させたのはよく知る人物たちの悲鳴だった

｢おにいたまぐふっっ！｣
｢ごっめーーん！生きて帰ったら必ずダイエットするからぁあぁー！｣
声の方に視線を向けるとレモンとサタケが落ちるラベンダーを引っ掴んで救助した所に、長男のローズも降ってきてラベンダーの体にぶら下がっていた

「だめええええ！！！そこにいなさああああああい！！！！！！」
「わあああああああ！こっちきちゃだめええええええええ！！！！！！！！！！」
こっちは1本のパイプの上に鉄板が1枚のっており
その両端にひろし、みさえがすわっており真ん中にはしんのすけが立っているのだが…ひまわりがハイハイでひろしとみさえの間を行ったり来たりするので、命をかけたシーソー状態である。

よく見ると少し下では東松山が頼りないロープに引っ付いて難を逃れている。

そして、自分はもはや声も出ない。
ホステス集団お揃いの黒い皮ジャケットの首元が心ばかりかどこかに引っ掛かって居るおかげで、なんとか落下はしていないがまさに宙ぶらりんである。
ジャケットが革製でなく布製なら、間違いなく死んでいる。

｢こんな時に飲むなー！！｣
｢あーよかった♡一応無事で！｣
｢早く助けて！！｣