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28.抱擁 ページ30




「フッフッフッ、このリボンがただのリボンじゃないことは知ってるわよねぇ? 凶器出せっ!」

リボンをくるくる回すマホの指示でホステス達が一斉にリボンを構える。 昨日。リボンの扱いを一通り受けたが このリボンの斬れ味は半端じゃない。


チーママのマホが戦闘の合図を出した
マホ 「やれぇい!!」

「「「「「『いらっしゃいませ』!!」」」」


自分を含めホステス達が一斉に動きだしたのを合図にグロリアがサタケに鉄パイプを渡し、銃をかまえた。

え、まてお前の腕じゃガゥンッガゥンッガゥンッガゥンッガゥンッガゥンッガゥンッ!


「うそぉ〜……」

『それはこっちのセリフだってのグロリア』

「あっ、弾、弾!ないいいい!!」

『あ、』

予備の拳銃をだそうとしたグロリアに先輩がリボンを向けて襲いかかった。やべぇな先輩。鬼畜すぎる

「きゃぁぁあぁあぁ〜〜!!!」

驚くべき反射神経でゴロゴロ転がりながら逃げるグロリア。 どうにかなるだろ、悪いがそれより!

『 ツヨシくんっ 』

未だに謎のピンクの埴輪もどきに縛り付けられているレモンとラベンダーの元へ駆け付け、リボンで切りつけて紐を解いた。2人の身体が自由になるのを見て思わずウルッとくるがこらえる。 よかった。
「Aっ!」

名前を呼ぶツヨシくんの傍へ走っていった時、グロリアの叫び声が近付いて来るのが聞こえ3人で振り返る

「「『ん?』」」
「ゃやぁあきゃぁあぁぁー!!」

やべぇな先輩まだ追っかけてたのか!?

レモンとラベンダーとAで、先程まで2人が縛り付けられていた埴輪をもちあげ


「「『せーのっ!!』」」 ガッシャーンッッ


散々お世話になった先輩にぶつけて気絶させた。

『ごめんなさい先輩!駆け落ちするんで今日でバイト辞めます!お世話になりました!』と叫んだ所で


『わぁっ!!』
「ありがとA!♡」 「やるじゃないの!♡」
『〜〜っ』
「ほら。また。泣かないの」
「まったく世話が焼ける義妹ね♡」

ラベンダー、レモンから感謝の抱擁を受け、Aも2人を抱きしめ返した。

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作者名:たまき | 作成日時:2021年3月13日 16時

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