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24.誤算 ページ26

気が付けば日も暮れていた。

(ねえさん達大丈夫かな、)

上手く逃げ切れていれば良いのだが。
それよりも、自分を含めホステス達に 逃げたひまわり達の追跡命令がないのは何故だ?春日部でラベンダーとあった日から常にホステス達から追われる羽目になっていたのに一体どう言う事なのか。


『すみません先輩、人質がトイレに行きたいと』

「あーわかったわ。一応マホ様に聞いてくるわね」

『ありがとうございます。あ、それと、追跡の方はもういいいのでしょうか?』

「あぁ、それならもうヘクソン様が行かれたわ。」

『え?、おひとりでですか?』

「えぇ、なんでも青森らしいわよ。居場所も分かってるらしいから捕まるのは時間の問題ね、青森まで車で行くのは大変だし、私達からしたらちょっとラッキーかもね。笑 じゃあ私はマホ様に聞いてくるわ」

そういって先輩ホステスは部屋を出ていった



日が暮れた事でホステス達は各自仮眠室に行ったり、シャワーを浴びに行ったり好きに過ごしている。

部屋はすぐ隣なので少しでも暴れればホステス達が飛んでくるのだろうが、進んで見張りをしたがる者物好きもいない為 新人であることを理由にその役をかってでたのだ。

そして今は先輩と自分で見張りをしていたが適当な理由をつけ、部屋から出すことに成功した。
このビルは広いため戻ってくるまでまだかかるだろうと先程購入したお茶のペットボトルにストローを刺しレモンとラベンダーの口元に持っていき飲ませた




『レモンさん、ラベンダーさん。
今しか時間がありません。よく聞いてください。
ここのホステス達はもう追跡からはずれています。
今はヘクソンと言う人が1人で青森へ向かっていて、そいつにはローズさん達の居場所がバレています。
もしかしたらじきここに連れてこられるかも知れません』



濡らしたハンカチでラベンダーの顔や腕にある擦り傷の汚れを優しく拭いていく。



『本当ならどうにかして逃げてもらうつもりでしたが、居場所もバレ、貴方達もいない今 皆ここに連れてこられる可能性の方が高いと私は思っています。
そのタイミングを見計らって逃げましょう。私が絶対にどうにかしてみせます。


この後、順番にトイレに行ける様に手配します。
夜の見張りも自分が担当なので、すこし体制がきついと思いますがそのピンクのやつを横に倒せば床で寝れると思うので後でやってみようと思います。
多分ずっと立ってるよりましだとおもうので。』

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作者名:たまき | 作成日時:2021年3月13日 16時

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