ガラスを割れ！2 (ページ35)

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割れてページ35

貴方side

んっ……。

目を開けると、3人の顔が。

重岡「(人1)！！！」

百合「(人1)…」

小瀧「(人1)さん…！！」

貴方「みんな、ごめん。心配かけたな。」

重岡「ほんまやで。もう～今縄とくからな？」

貴方「でも…あの人が…！」

百合「大丈夫や。神山しか見えてへんよ。アイツは。」

貴方「ほんまに？」

小瀧「おん。」

ジョキジョキ

小瀧「はい、取れたで。」

智洋「ぁああああああああああああ！！！」

貴方「…！！」

重岡「神ちゃん！！」

百合「神山！！」

小瀧「神ちゃん！」

貴方「智洋！！」

アイツは…アイツは……うちの宿敵や。

アイツは勝ちに飢えてる。

やから、もっと智洋を痛めつけるはず。

気付いた時には、勝手に口が動いてた。

「あんたは…うちを本気で怒らせた！！！」

「やから…徹底的に潰してやるよ」

大切な人を傷つけるやつ、大っ嫌いだから。

私は、ここを抜けてよかったと思ってる。

前、私はこいつが率いるグループに所属しとった。

でも活動が嫌いだった。ゲスかった。

だから…「やめます」そういった時も、

「あっそ。お前なんかおらんくてもいい。出て行け」

……そう。アイツらはそういう人間だった。

だから私は1人で「白狼」になった。

そしたら、暖かい仲間ができて、

楽しい喧嘩もできて。

自分がしたいことをして、みんなも笑顔でいてくれた。

…それがとっても幸せだった。

だけどアイツらは、重岡を仲間に入れようと私に何食わぬ顔で会ってきた。

それにも腹が立ったけど、何よりも大切な仲間をあのグループに入れることは絶対に嫌だった。

重岡を入れようとするなら、私が犠牲になっても良かった。

だけど、重岡は「俺のことは気にせんで！俺は自分のやりたいことをするで！」

そう言ってくれて、「ああ、この子は絶対に私が守る。」強く思った。

そして今、誰よりもずっと一緒にいた、相方が会長にやられた。

こうなったらもう止められない。

もう、誰も私を止めないで。

もう、誰も私を止められない。