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安室視点
今日はあるヤクザグループの住処に来ている。
しかし、今回は俺達は入れないらしい。
上からの指示だ。
「白狼…か」
「やはり気になりますか?」
「ああ…何か分かるか?」
「少しは…。美しく可憐な殺人鬼であって、本名なども身内しか知らず、いつもは冷たいのですが殺人衝動が抑えられなくなった瞬間人が変わるようで…」
「だから白狼と言われている」
部下の風見は少し目を大きくして、
「はい、そうです。自分はそれくらいしか…」
と言った。
「分かった。ありがとな」
−−−−−−−−−−−−−−−
鎌を飛ばす
何かが飛ぶ
首が。飛ぶ。
拾って、次。
口から笑みがこぼれる
『もう終わり…?』
−−−−−−−−−−−−−−−−
数分後
「終わったようです」
「少し残ってていいか?」
「降谷さんがそういうなら私もいます」
「いや、俺1人でいい」
「……。分かりました」
白狼…
FBIの監視下に置かれている女…か
どんな女なのだろうか
ドゴォォン!!
「一体……?!?」
そこには真っ茶色の髪に全身白に包んだ少女がいた
「あれが白狼…?」
ふと、声を出してしまった。
その声に気づいたのか少女は猛スピードでこちらに向かっている。
(やばい…!!)
切りかかる寸前のところで横に避けることができた
まじかで見ると、白狼の顔には冷静さの中に多少の疲労が見られた。
「………なんで……」
白狼は何かを口にしたが
ボソッと言った言葉は聞こえなかった
「俺は公安の降谷だ。お前の仲間だ勘違いするな。」
すると、彼女は急に笑い出した。
「仲間ぁ?そんなもん関係ないでしょ!!殺せればそれでいいの」
と、また斬りかかってきた。
「何っ!?」
咄嗟に避けたが白狼はまた振りかざし、斬りかかってきた。
「くっ!」
避けきれず情けなく右肩を斬られてしまった
幸いかすったぐらいだが、血は出る。
女の子にそんな力があるのか?
「あはは…!はぁはぁ…」
すると、白狼は倒れてしまった。
俺は見逃さなかった。美しい青い瞳から涙が零れていたのを。
そして、聞いたことがあるような声をしていたことを。
「降谷さん!降谷さん!!」
「俺は大丈夫だ。この白狼が…」
タタタタタッ
FBIの奴らだ
「ウルフ!?大丈夫!?」
彼女はその顔を伏せたままFBIが抱えていってしまった。
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ザックの嫁 - 殺天ファンに会えて嬉しいです! (2019年12月15日 14時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たっすん | 作成日時:2018年6月23日 14時