‖027‖ ページ29
記憶は薄く私の頭になり続ける
痛い痛い、知りたくない
私は、わたしは…
重い瞼を開けるとそこは白い天井だった。
これは恒例のあれだね。
ここは病院…!?
私、なんで病院に……!?ってやつだね
布団の横を見ると、安室さんがこっちを真顔で見てらっしゃる
…いや、なんか反応しません?
『…ぁ』
声を出そうとしたが、かすれうまく出なかった
「白狼…いや、遥香。答えろ」
やっぱり勘づいてた。
それになんで貴方公安なんですかぁ…
私が黙っていると、キッと怖い顔になった。
「…答えてくれよ。」
『……ごめんなさい』
「ごめんじゃ分からない」
怖っ
顔怖いよっ
『な、何を答えれば』
「隠してたことを」
あ、はい…
ちょっとなんか緊張してきた
『私は、本当は。九ノ瀬遥香で、FBIの戦闘員、白狼…なの。今まで、騙してて、ごめんなさい!!』
やっぱり上手く声が出ない
途切れ途切れになってしまい少し恥ずかしい
そんなことを考えていた私の目にはいつの間にか涙が零れていた。
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ザックの嫁 - 殺天ファンに会えて嬉しいです! (2019年12月15日 14時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たっすん | 作成日時:2018年6月23日 14時