夏場の水分補給は忘れずに ページ18
「あっ…」
うーわ最悪気づかれた。
目逸らしたら余計アウト。背ぇ高ノッポこっち来やがったし。
「先輩！」
「……よう、お疲れ」
「それって…」
「まあ、その……差し入れ」
「いただきます!!」
ここで開けんのな。人目ってもんを気にしろよ。
「うわー!! これっ、これ全部貰っていいんですか！？」
「全員で分けろだとよ。もうそれごとやるからアイツらに配ってくんね？」
「はい!! ありがとうございます、先輩っ!!」
「はよ行け」
わーいってクーラーボックス抱えて出待ち軍団に囲われてるメンバーに突っ込んで行った最年少。あいつ超元気だな？
クーラーボックス見た村上と錦戸が勘づいた。うわ、やべ。退散したい
うわ、掻き分けてきたし。来んな来んな来んな。
「先輩!! これっ、先輩が！？」
「というか、クラスからな。それ持って早く戻れ」
「うっわ……ありがとうございます…」
「有難いわ、おおきにな!!」
「って早速飲んでんじゃねぇか」
「いやー、やっぱ歌ったら喉カラッカラになるわな!!」
「お前のコーラスあったの？ 全然分かんなかった」
「ハモリあったやろうが!! なんや、耳詰まっとんのか」
「ダミ声は聞こえたけどあれをお前の声と認識するほどアタシの耳エラー起こしてねえよ」
「はにーっ!! やっぱ来てくれてたんやな!! 俺これからフリーなんやけど、どう？」
「誘い方マイナス50点。三億年後にやり直してこい」
「ひゃぁっ、先輩の浴衣めっちゃ綺麗ですやん!! ええなぁ、そそるわぁ〜」
「これ男もんだけど。浴衣着た男に燃えるたちなの、お前」
「先輩ならなんでも似合いますぅんっ」
「スカート死ぬほど似合わへんけどな」
「お前もブレザークソほど似合ってねぇけどな」
なんだ、制服似合わねぇってのかこの八重歯。
溜まり場作ってんじゃねぇよ、公園かここは。
ヤンキーの集会所みたくなってんだけど。
「想麻っ、俺、俺見た？」
「ああ、いたいた。一瞬鍾乳石に見えたけどよく見たらお前だったわ」
「分かりづらいボケやめてくれへん？」
「白通り越して見えなかったんだけどお前存在してた？」
「幽霊扱いすな!!」
「うっっま……水分が美味い…」
「しょっ……かっ、かはっ…あが、あがん、なんやこれ…」
「あ、それ塩麹」
「アホちゃう！？ なんで調味料そのまま入れとんねん！」
「身体に塗れってことじゃねぇの？」
「喰われんのか俺ら!!」
「頭から酢ぶっかけられないだけマシじゃね？」
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朱雀(プロフ) - 黒裂 蓮弥さん» 初めまして、コメントありがとうございます！ 先が長〜い作品ですが、ぽつぽつと続けていこうと思います。よろしくお願いします！ (2021年3月13日 0時) (
レス) id: cb7433c6bb (このIDを非表示/違反報告)
黒裂 蓮弥(プロフ) - 初めまして！朱雀さんの作品大好きでずっと読ませていただいてます！主人公の性格とかものすごく好きです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年3月12日 22時) (レス) id: d8af9c268d (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - サーさんさん» 嬉しい！！コメントありがとうございます。更新は亀より遅いですが、気長に待ってくださると有難いなあ…ファンであると仰ってくれて、本当に嬉しい限りです！ (2020年5月4日 9時) (レス) id: cb7433c6bb (このIDを非表示/違反報告)
サーさん(プロフ) - 朱雀さん、はじめまして！いつも楽しく拝見させていただいてます！想麻ちゃんと8人の絡みが面白くてつい笑ってしまいます！更新頑張ってください！私はいつまでも朱雀さんのファンです！ (2020年5月4日 0時) (レス) id: 2aa0ad98f1 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - おーくらとオクラさん» ライブの歌唱シーンを文字で表現するのは難しいですね……コメントありがとうございます！ (2020年2月20日 13時) (レス) id: cb7433c6bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱雀 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年9月22日 8時
