アタシが苦手な野郎共 【∞】

数日後 ページ42

あれから何週間か経ちまして

病院行って、薬処方してもらって、そのお陰で痛々しいアザやら何やらが消えかかってきた。

アズに報告したら、『よかったじゃん!!』って喜んでくれた。

アズついでに隣席の野郎どもにも報告したら

村上は

『おぉ、そうかそうか』

だけ。


横山は

『ホンマか! でもまだ安静にしときや?』

とのこと。

ほんで、なんでかパインアメくれた。


横山(チュッパチャプスの代わりや)


顧問の斉藤先生には、坂田先生から連絡してくれたみたいで

『ダンベル振れるまで休め』

って言われた。

んで、ついでに現在の柔道部の活動状況を報告したら…

『俺が収集しておく。もののついでだ、稽古つけてやらぁよ』

なんて物騒な言葉残して職員室を出ていった。

竹刀担いで←



あのメス豚共は相変わらず睨んで来るけど、必ず誰かがそばにいるから迂闊に接触できなくて悔しそうに顔を歪めてる。

そんくらいの醜い顔がお似合いだよ( -ω- `)




それからしばらくして、ようやっとダンベル500gを片手で振れるようになった今日。

また呼び出されました、えぇ


しかも、部活中に


今日は珍しく部員全員が揃って稽古。
理由は当然、我らが斉藤先生のご尽力のお陰。

どうやら斉藤先生、今の今までサボりにサボった男子や女子の首根っこ掴んで泣く泣く道着に着替えさせ、イチから指導し直したのだそう。

受け身、投げ技、寝技など…

アタシが部活に来れなかったこの数日間、根性から叩き直したのだという。

さすが。かつて全国優勝しただけある。

久々に部活に顔出すと、泣きっ面でサボり部員全員がアタシに謝ってきた。

まぁ、自業自得だろ

相変わらず部長は来ないままだったけど


そんな部活の休憩中に来やがったんですよ、えぇ。

ヤツらが



『すいませーん』

『想麻さんいますかぁ?』

なんてデッカい声で呼ばれたらそりゃ部員全員の目線がこっちに向くわけで。

奴らの1番近くにいた関根がすぐに察知したみたいで、帰ってくれるように諭した。

関根「すみません、今は部活中なのでお引き取り願います」

『えー、だめぇ?』

『いいじゃん、今部活やってないじゃーん』

関根「休憩中です。どうしてもと言うならば顧問に話を通しますが」

『顧問』の部分を強調して涼しい顔して冷たい声で突き放す。

さすがは関根。『追い払いの天才』と呼ばれるだけある。

で、そんな関根にビビってか、はたまた顧問の存在にビビってか

アワアワと急いで道場を後にした。

再び→←守衛隊 Y.Y

ラッキーメンバー

性格以外完璧なクラスメート

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