アタシが苦手な野郎共 【∞】

なにそれ T.A ページ39

朝、大倉のでっかい後ろ姿見かけて声かけたら、なんかどんよりしてる。

隣にいた錦戸や安田もそう。

『なんかあったの?』って聞いたら、驚いた顔されて、『珠ノ屋先輩、知らんのですか?』なんて錦戸に質問返しされちゃって…

そしたら、『Aがリンチにされた』って…

愛紗「ちょ…変なこと言わないでよ錦戸! Aがリンチとかありえないっつーの!!」

安田「ホンマなんです。それが」

愛紗「だいたい、そんなん誰が…」


…待って。
昨日、A 横山達のこと避けてた…

それで、あたしが聞こうとしたら翔(彼氏)からLINE来て聞かずに行っちゃった…

もしかしたら、それに関係する?
だとしたら、あたし最低じゃん…

せっかく話そうとしてくれたのに、なんで彼氏の方行っちゃったんだろ…

あぁあああ!!!! あたしの大バカ!!!!


安田「僕らの、ファンやってコ達が…主犯らしいんです」

なに、それ

安田達の、ファン?

錦戸「俺らとよぉ居るから、嫉妬してやったんやないかと…」

大倉「もう、先輩にどんな顔して会ったらええか…」


……こんなことしてる場合じゃない



大倉「あっ、珠ノ屋先輩!?」

錦戸「えっ、ちょっと!!」

安田「珠ノ屋先輩!!!!」


早く行かなきゃ
早くそばにいなくちゃ

あたしがいてやんなくてどうすんのよ!!!!!!


彼氏と…翔とつき合えたのは、誰でもないAのお陰

モテモテな翔にアピールしていたあたしは、当然のごとく女子達から恨みを買っていた。

でも、ある日視聴覚室に閉じ込められて…
女子達から暴力を振るわれそうになった。

その時に、真っ先に来てくれたのがA…

必死に探して、あたしを助けてくれて…
背中を後押ししてくれた。

告白して、OKもらえて、最初に報告したのがA。
『あぁそう』としか言わなかったけど、すごく嬉しそうな顔してくれた。

そんなAが、辛い状況にあるなんて…
なんであたし昨日デートとかしちゃったの!!



こんなとき、あたしがいてやんなきゃダメでしょ!!!

駆けつけたアズ→←登校途中 O.T

ラッキーメンバー

性格以外完璧なクラスメート

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