アタシが苦手な野郎共 【∞】

コンビニにて Y.Y ページ21

「これと…あとこれとこれと…」

横山「おーい…」

「あ、あとこれも」

横山「…買いすぎやで、それは」

「そうか?」

横山「そうやって。どんだけアメちゃん入れるつもりやねん」

想麻が持っとるカゴには大量のチュッパチャプス…
緑色が多いと思うのは気のせいちゃうな

パンが下敷きになってんで

村上「どんだけ買うねん、アメ」

「アタシいつも舐めてるじゃん」

村上「まぁせやけど…」

そう。アメは想麻のトレードマークのような存在。
登校ん時と下校ん時は必ず口からアメちゃんのちっちゃいスティックが突き出とんねん

渋谷「はにー、アメなんかよりももっとエエもん舐めさせ…」

村上「アホか。ここで下ネタ言うな」((ﾊﾞｼﾝｯ!!

渋谷「あがっ!?」

丸山「アメちゃんの味、メロンソーダが多いなぁ…」

安田「ストロベリークリームも美味しいですよ?」

「あれ甘ったるくてあんま好きじゃないんだよ」

錦戸「コーラ味とかは?」

「あ、それは好き」

大倉「せんぱーい、シュークリーム買いませんのぉー?」

「買わん。どさくさに紛れてカゴに入れようたってそうはいかんぞ」

大倉「てへっ」

んな顔したって可愛ないぞ、大倉
想麻がしたらしたで引くけど

…いや、多分可愛えやろうな。ギャップ萌えやわ

錦戸「あとは何買うんですか?」

「肉まんとアメリカンドッグ」

村上「買いすぎやって。どんだけ買うつもりや、お前」

「いっぱい」

村上「コンビニでこない買ったら、財布ん中空なるやんけ」

「これでも制限してる方だけど」

村上「ウソつけ!!」

安田「あ、せやったら僕アメリカンドッグの分払いますぅ」

丸山「ほんなら僕はパン代払いますっ!」

横山「俺は肉まん買うたるっていう約束やしな」

「あ、あれな。ちょっと高めのやつ」

横山「え」

錦戸「村上君、アメ買うてあげや」

村上「はぁ? なんで20本分のアメ買うたらなアカンねん。せめて10本やろ」

大倉「うわぁケチ」

村上「なんでやねんな。430円もかかるやろ」

渋谷「出せるやろ、そんくらい」

村上「小銭がないねん、今。すばる、お前215円出せ」

渋谷「はぁ!? なんで俺やねん!!」

村上「お前小銭あったやろ。出せ」

渋谷「うぅわぁ、ないわぁ…」

錦戸「んなら、俺は…」


「いや、アタシ村上と横山にしか頼んでない…」


うん。せやな
なのになんでかマル達も買う言うてるしな

これも想麻への愛なんやで


大倉「先輩、エクレアは?」

「買わん」

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