3年間通ってたとして全部の先生覚えてるかと言われたら自信はない ページ4
放課後。
アタシ、横山、村上は先生の面接練習の予約入れてたんだけど、渋谷は予約入れてなくて。
横山が渋谷連れてって、そこで一緒に練習してもらうことになったらしい。
「できんの？」
「一応聞いてみたら、『予約できん人もおるからええよ』って。斎藤センセが」
「嘘だろ柔道部顧問。あの人すげぇ剣幕で怒鳴り散らしそうだけど」
「いや結構優しいで？ こないだこっそり飴ちゃんくれたわ」
「それ斎藤先生の皮かぶった別人説ない？」
練習の空き教室に行く途中、先生に指定された教室が隣どうしだから一緒行こうやって誘われて横山と並んだ。渋谷は掃除当番であとから来るって。
今日担当する先生の話してたら、まさか横山が我ら柔道部顧問に予約入れると思わねえじゃん。意外なところで鬼の顧問の一面を知った。
「最近教室におるとさ、暑い時あるけど夕方寒ない？」
「あぁ、確かに。ブレザー欲しくなる」
「そろそろ冬服やな。セーターどこやったか思い出せへんねん」
「そもそも買ってねんじゃね？」
「俺の去年の記憶、ねつ造なん？」
文化祭が終わってから、一気に進路だ就職だなんだって現実に引き戻された感がある。まだ暑さも残ってはいるけども、少しずつ気温は低くなってきている。
夏の季節も、そろそろ終わりに近い。
「早いよなぁ。こないだ入学したばっかやで？」
「あぁ、まだ可愛げあった頃な」
「今も可愛げあるやろ!!」
「舌鳴らして後輩呼ぶ男のどこに可愛げがあんだよ」
「お前それ誰から聞いた！？」
「村上と安田」
「いらんこと言いよるわホンマ……」
「どんな感じ？」
「やらんわ」
教室着いたら、じゃあって別れた。
まだいないかな、と油断してた扉開けたらすでにいた。嘘だろホームルームさっき終わったばっかなのに。
「……あの」
「あ、想麻さん。ごめん、ちょっと待ってて。今これ片しちゃうから」
「あ、はい……」
色んな書類を纏めてファイリングして、机ん中に入れてた。
学校の先生って、やること色々あるんだな……
「えっと、俺と練習やるのは初めてだよね」
「そう、ですね。初めてです」
「うん。じゃあ、1回一通りやってみようか」
「っ、はい」
知ってる先生が予約枠埋まってて、唯一練習の予約枠が空いてた先生。
ぶっちゃけ、体育祭の教員リレーで走ってた記憶しかない。この先生の授業受けたことないしな……
ほぼほぼ、はじめましてみたいなもん。
「長瀬先生。よろしくお願いします」
いくつになっても面接は嫌なもの→←本のタイトルから著者の真意はほぼ見えない
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朱雀(プロフ) - マルルさん» コメントありがとうございます！そして、おかえりなさいと言うべきなのでしょうか？(笑) 私も18祭行きました！余韻に浸りながら細々と続けてます！生活がガラッと変わりなかなか更新頻度が芳しくありませんが、ぜひ最初から読んでまたご覧いただけたら幸いです！ (2022年7月20日 13時) (
レス) id: e3806d850b (このIDを非表示/違反報告)
マルル - 初めまして！18祭のライブに行ってから久々にこの小説が読みたくなって必死に探して最初のシーズンから読んでます。個人的に村上くんとの絡みが好きです！これからも応援し続けます！ (2022年7月19日 20時) (レス) id: 3bfedbe2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱雀 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年3月19日 1時
