早退した翌日って休みが許される気がする ページ24
翌日。
少し曇ってるせいかちょっと肌寒いし、風少し強いのか窓がガタガタ揺れてる。立て付け悪くなってきたか。
あの後、直ぐに帰ってきた母さんにことの次第を話したら青ざめた顔されて。
いやそんな顔したら、なんか責めてるみたいじゃんって。
言いたかったけど、父さんが代弁してくれたから助かった。
結依は結依で、なんか言いたそうにちらちらこっち見てたけども。
結依の場合、今の高校受けたのほぼ内部進学できるっつーのが目的だからな。テスト赤点無けりゃ推薦受けられたのに、それほっぽってきたのは結依自身だろうが。
でもまあ、何も言われず。そのまま朝を迎えた。
「ねえ」
「あん？」
「受けるの？ あそこ」
「ん？ うん」
「ふーん……」
「お前も行くか？ 今ならまだ志望校変えられんじゃねえの」
「もう決めたし。っつか、内進のヤツらバカにしてきてすっごいムカつくから、外部から入ってやんの」
「ふーん」
「……ていうか早くどいてよ。鏡使いたいんだけど」
「歯磨いてからにさせろ」
「向こうで磨けばいいじゃん。今日早く出ないとヤバいんだけど」
「
あ、もう歯磨き粉ねえじゃん。
後でストック出しとくか……
「はぁー……」
早退した次の日って、なんか学校行きにくいのアタシだけ？
なんかまだ胃の調子悪い気がする……
「A、歯ぁ磨いたらおいでや。お母様がお茶淹れてくれてんで♡」
「
あぁ？
今、アタシ誰に返事した？
「はぁあﾞ！？
ゔっ、げほっ、かっ、けほっ、ぉえっ……」
え、なに。なんの幻聴？
思っきし喉に歯磨き粉詰まったんだけど。
「………何してんだ、お前」
「おはよ。お迎え来てん」
「お前家反対じゃん……何しれっとカウンター座ってんだよ」
なに当たり前のように茶飲んでんの？ 結依もしれっと隣座って化粧してんなよ。
母さんも母さんで何してんの？ それ滅多に出さねえ玉露の茶缶じゃん。
「あんたが昨日体調崩したって、わざわざ来てくれたんだよ」
「えぇ……大丈夫だって。もう調子良くなったし……」
「アカン!! そういう油断が一番アカンねんで」
「……さいですか」
「ほら、まだ時間あるだろ？ 茶飲みな」
「たった今歯磨いてきたんですけど？」
「ガム噛めばいいだろ。ほら持っていきな」
「ボトルで出すなよ。今どっから出した？」
え、ていうか。なんで渋谷がいんの？
そういやそんなこともあったなと記憶を引っ張り出す→←久しぶりの父親の顔
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朱雀(プロフ) - マルルさん» コメントありがとうございます！そして、おかえりなさいと言うべきなのでしょうか？(笑) 私も18祭行きました！余韻に浸りながら細々と続けてます！生活がガラッと変わりなかなか更新頻度が芳しくありませんが、ぜひ最初から読んでまたご覧いただけたら幸いです！ (2022年7月20日 13時) (
レス) id: e3806d850b (このIDを非表示/違反報告)
マルル - 初めまして！18祭のライブに行ってから久々にこの小説が読みたくなって必死に探して最初のシーズンから読んでます。個人的に村上くんとの絡みが好きです！これからも応援し続けます！ (2022年7月19日 20時) (レス) id: 3bfedbe2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱雀 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年3月19日 1時
