男3人の報告会 Y.Y ページ16
「あぁﾞ！？ なんや、そしたら一緒の大学行けへんのか！？」
「そういう可能性もあるっちゅうことや」
「すばる、あの面接で俺らと同じCやってんな」
翌日。
『もしかしたら想麻、大学離れるかもしれん問題』の詳細を聞いたすばるが吠えた。
そこ、俺の席やねん。
「サイコロで1出す確率てなんやねん。全部1にしたらええねん」
「なんの役目あんねんな」
「まあ、なんや。想麻かて色々悩んどるんやろうし、今すぐに答え出せっちゅう訳やないしな」
「二次試験の申し込み、来週やろ？ それまでに決めるて、なかなかなぁ……」
俺らはそのまま二次試験進むことにした。オカンに言うたら「行けるところまで行け」言われたし。ヒナも、すばるのおばちゃんも似たようなこと言うてたらしい。
想麻、あの後顔白くして帰ってたな。俺ほどやないけども。
………ちゅうか、遅ない？ もういつもの8時過ぎとるで。
＿＿＿＿＿ガラッ
「お？ 想麻」
「おはようさん」
「おはよおA！」
「………おう、おはよう」
昨日の青白い顔はどこへやら。普通の顔色して来たわ。
ただ、なんか元気ないような気がする。
「聞いてや、俺C判定やってん!!」
「へぇ、あの面接でいけるもんなんだな」
「むっっちゃ本読んでんねんもん。ゴイリョクってのが増えたんや」
「お前に語彙力なんてもんが存在したんだな」
「せやで!!」
むん、とちっさい胸張るすばると相変わらずの無表情の想麻。
けど、なんやろ。この違和感。
いつもと同じやけど、なんか足りひん……？
「……想麻」
「なに？」
「お前、ネクタイどこいってん」
「え？ どこって……え、あれ？」
「予備は？ あるんか」
「あ、おう……いつもはロッカー…」
「取ってこい」
「犬じゃねぇんだわ」
いそいそとロッカーに向かう想麻。そうか、ネクタイあらへんかったんか。
ヒナ、よお気づいたな……
「きっちりボタン留めてんのにネクタイあらへんかったら気づくやろて」
「でも珍しなぁ。はにー、普段着崩したりせぇへんやん」
「クラス委員やしな。取り締まる側が崩してたら意味ないわ」
そういえばそうやったな。想麻、制服の模範な着方してたわ。
スカートは膝丈でネクタイはちゃんと締めて、ブレザーもボタン3つ留めて。
制服の抜き打ちで、毎度毎度なんにも引っかからずにスルーするもんな。うちの生徒でも模範回答みたいな着方しとるし。
その想麻が、なあ。珍しいこともあるもんや。
負の感情って人に伝染すんねんな Y.Y→←共通だろうがAOだろうが試験は試験
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朱雀(プロフ) - マルルさん» コメントありがとうございます！そして、おかえりなさいと言うべきなのでしょうか？(笑) 私も18祭行きました！余韻に浸りながら細々と続けてます！生活がガラッと変わりなかなか更新頻度が芳しくありませんが、ぜひ最初から読んでまたご覧いただけたら幸いです！ (2022年7月20日 13時) (
レス) id: e3806d850b (このIDを非表示/違反報告)
マルル - 初めまして！18祭のライブに行ってから久々にこの小説が読みたくなって必死に探して最初のシーズンから読んでます。個人的に村上くんとの絡みが好きです！これからも応援し続けます！ (2022年7月19日 20時) (レス) id: 3bfedbe2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱雀 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年3月19日 1時
