帰路10分の相談室 ページ11
「どうしてん、マル。なんか悩みごとか？」
「ヒナならめっちゃ親身になってくれるぞ。1回5000円な」
「たっか!!」
「お前いつからそんなコンサルみてえなことやり始めたんだよ」
「してへんわ。5000円も取るかい」
「いや、お前の場合1分5000円やろ」
「暴利や!!」
「マル、なんでお前こっち来んねん」
おふざけはともかく、丸山がこんなん言い出すとか珍しい。普段からおちゃらけた姿しか見てないからかもしんねえけど。
仕切り直して、進路について。あと数分で分かれ道だけど、それまでの相談タイムになった。
「正直、迷ってんねん。就職しようか、進学しようか……
今やって、大学行きながら起業しとる人ぎょうさんおるやろ？」
「ハッキリ言うとくわ。お前社長の器ちゃう」
「分かってるってぇ。けど、そういう道もあるってことやろ？」
「マル、お前起業するんか？」
「せやから、そういう進路も一つの選択肢やろ？ 僕も進学しよう思ってるけど、正直何学びたいんかも分からんし……かといって安易に就職するのも、なんかなぁって…」
「んまぁ、分かんねぇわな。アタシだって今の進学先決めたの、今年の春だし」
「えっ!!」
「想麻、そうなん？」
「そう」
ぶっちゃけ、どこでもいいとは思ったけども、調べてみて「あ、ここだわ」って決まったのは今年。
それまでは家継ぐのもアリかなって思ってたけど、相談して決めたことだしな。
「A先輩、てっきり調理師専門学校行くんやと思ってました…」
「ああそれ、アズにも言われた」
「実家が実家やしなぁ」
「ええやん、俺婿入りするで」
「あ、結構です」
「なんでぇ!! 俺むっちゃ働くで！？」
「お前のその細腕でトレイ何枚持てんねん」
「一枚!!」
「持ったことねぇだろ」
違う違う、脱線してる。
丸山の進路の話してんだよ今。
「まぁ何はともあれ、進学すんのも悪くないんとちゃうか？」
「そうやな。なんか取れる資格とかあるやろ」
「一生使わねえかもしんねぇけど、ないよりかはマシなもんとかな」
「例えば？」
「たとえば……例えば？」
「いや俺に振るな」
「会計士、みたいな？」
「だったら専門学校ちゃう？」
「そっか、そうかぁ……」
「オトン見習ってボディビルダー目指してみてもええんちゃう？」
「親父さんボディビルダーなの？」
「そうなんですぅっ。ムッキムキのバッキバキですよぉっ」
「なのになんでお前ワンパックやねん」
「自己管理できてへんからや」
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朱雀(プロフ) - マルルさん» コメントありがとうございます！そして、おかえりなさいと言うべきなのでしょうか？(笑) 私も18祭行きました！余韻に浸りながら細々と続けてます！生活がガラッと変わりなかなか更新頻度が芳しくありませんが、ぜひ最初から読んでまたご覧いただけたら幸いです！ (2022年7月20日 13時) (
レス) id: e3806d850b (このIDを非表示/違反報告)
マルル - 初めまして！18祭のライブに行ってから久々にこの小説が読みたくなって必死に探して最初のシーズンから読んでます。個人的に村上くんとの絡みが好きです！これからも応援し続けます！ (2022年7月19日 20時) (レス) id: 3bfedbe2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱雀 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年3月19日 1時
