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色んな奴が集まりやがる ページ26

チッ、と舌を打ちちょうど空いていた席に座る。銀時の斜め向かいとのことで、朝から嫌なものを見たと言わんばかりに顔を顰めたが何も言わずに定食に箸をつけた。

マヨネーズ塗れのそれは、もはや何が白米でメインなのかが分からないほど薄黄色く染め上げられている。よもや、白米もまさか自分がマヨネーズに汚染されてしまうとは思いもよらなかっただろう。


「取り調べはメシ食ってからだ。総悟、お前も入れ」

「なんだって俺がガキ共の事情聴取なんざやらにゃならねぇんですかィ、そんなんなら見回りして団子屋取り締まってきまさァ」

「団子屋しか取り締まるモンねーのかテメーは。ガ……こいつらは別のモンにやらせる。お前は昨日捕らえた攘夷浪士にあたれ」

「おや、よろしいんで?」

「効率化だってよ。早々に報告が欲しいっつーんで、同時進行でやらせることにした」

「珍しいや、松平のとっつぁんがンなこと言うなんざ。直腸からドンペリ飲んで頭やられやしたかィ」

「頭イカれてんのは今に始まったことじゃねぇだろ。例の玄楽郷の被害者に、幕府の高官がいたらしくてな。かぶき町で飲んでるところ、やられたらしい」

「あらら、そいつァ大変だ」


全く大変そうな欠片もない心配で、味噌汁を啜った。朝から仕事の話かよ、とも思ったが攘夷浪士の取り調べとなれば気分も上がる。さっそく、昨晩の拷問でも取り入れようかとワクワクしていた。

とそこへ、昨晩同様にざわっと入口付近が騒々しくなる。銀時は来たかと胡乱な眼を向け、ムサイ集団に咲く数少ない花々を捉えた。

あくまで群がらないのは大人としての矜恃か、はたまた女子に話しかけられない男所帯の性か。

どちらにしても、女性と関わる機会のない野郎共は傍から見ていて痛々しかった。


「お腹減ったアル。おひつごと食べたいネ」

「神楽ちゃんいっぱい食べるもんねぇ。いつだったかさ、炊飯器間違えて持ってったでしょ」

「おコメ美味しかったヨ。Aのご飯で卵かけご飯食べたらめっさ美味かったアル」

「大した炊き方はしてないんだけどな……」

「今度は卵かけご飯作るヨロシ」

「うん、いいよ」

「うちの卵かけご飯、他と違うって言われたよね」

「白身泡立てないの?」

「メレンゲ作んないんだってー」

「メレンゲって何アルか?」

「白身をね、泡立てて……」


中身は卵かけご飯の話とは思わないだろうその様子は、まるでスイーツ店に赴く女子のグループだ。

いい匂いしたとか言ったやつ、切腹しろ

乙女のオシャレに気づける男になれ→←男どもの朝飯



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りんこ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!もし決まってましたら、大前兄妹の年齢を教えていただけないでしょうか? (2021年2月24日 15時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pillow | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年2月23日 17時

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