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男どもの朝飯 ページ25

女たちが汗を流す間、男どもは着替えて食堂に向かう。銀時、新八も流れに加わり中坊のようにはしゃぐ彼らを最後尾で眺めていた。


「なんだかんだ、打ち解けたみたいですね」

「昨日の借りてきた猫みてーなのはどこ行ったよ。殴り合いで仲良くなるとか、昔のマンガじゃねーか」

「殴り合いっていうか、稽古ですけどね。僕も参加すればよかったな」

「いいのかお前、眼鏡割られるぞ。命取られる覚悟はあんのか」

「本体を眼鏡にすんな」


腹を空かせた男どもは、男子高校生よりも食欲旺盛だ。朝から肉だのなんだのと取り合いになり、喧嘩をしてはおばちゃんに怒られている。

孝太郎、龍之介は卵かけご飯と定食だった。どこぞの中華娘を連想したのは万事屋だけだ。

銀時も便乗してカツ定食、新八は鯖の塩焼き定食を頼んだ。


「それにしても、凄いですね。あの子たち」

「んま、実家が道場だっつーんだからそれなりじゃね? 多分お前もやられっぞ」

「うかうかしてられないなぁ。早く門下生集めないと」

「お前の姉ちゃんが知ったら、全員まとめて引き抜きそうだけどな」

「本当にありそうなんで言わないでください銀さん。今変なフラグ立ちましたよ」


定食を受け取り、空いた席につくと向かいに沖田がいた。寝癖がついているのを見たところ、今起床したばかりらしい。

おはよーさん、と腰を下ろせば薄ら眼で頭を下げた。


「さっすが真選組最強の男、稽古なんざなくても強いですってか」

「旦那にゃ敵いやせんがね。稽古と尻突き出してくる雌豚ほどつまらねぇモンはねぇや」

「何と並べてるんですか」

「その様子じゃ、夜ふかししてたんだろ。ん? 正直に言えや、何してたんだよ」

「あらら、バレてらァ。いやァね、昨日面白ぇ本を見つけたもんでちょいと読んでたんですが、これがなかなかに楽しい内容で」

「へーぇ、どんなの?」

「【最新版 拷問特集 超絶技巧編】でさァ。こいつのシリーズが読みたかったんですがね、マニアに高く売れるようで書店にゃあんまり置いちゃくれなくてねぇ。予約して買ってきたんですよ」

「アンタなんつーもん読んでんだよ。少なくとも寝る前に読むもんじゃないでしょ」

「こいつのお陰でいい夢が見られやした。悶え苦しむ土方さんなんざ、極楽じゃねぇですかィ」

「よーし、ならテメェは今から永遠に夢を見てろ。二度と起こさねぇがな」

「嫌だな、冗談じゃねぇですかィ。相変わらず堅ぇお人だ」

「人を死体扱いする野郎に言われたかねぇ」

色んな奴が集まりやがる→←打ち解けるのに理由はいらない



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りんこ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!もし決まってましたら、大前兄妹の年齢を教えていただけないでしょうか? (2021年2月24日 15時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pillow | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年2月23日 17時

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