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これぞ、万事屋銀ちゃん ページ27

不意打ちに喰らった頭突きから建て直した小沢は、刀身を抜き構える。

鶴森は忌々しいとばかりに唇を噛み締め、歪んだ表情を隠そうともしない。


「貴様ら……幕府に盾突くとどうなるか」

「知ったこっちゃねぇよ。テメーみてぇな雑巾の絞り汁以下なんざ、捨てられてシメーだろうが。

それに、いくら人形扱いされても将ちゃんは一応トップよ? テメーの始末なんざ、どうとでもできる」

「なに……まさか、将軍とコネクションがあるとでもいうのか。 ハッタリも大概に…」

「なんなら、今ここで姫君呼んでもいいんだぜ。なんせ、このかぶき町の女王は姫君とマブダチだ」


やけに自信満々な態度に怯む鶴森。逃がした新八と神楽を取り戻さんとする小沢を一瞥し、銀時は懐にしまっておいた球体を取り出した。


「銀さん、それって……」

「ヅラが持たせてくれた。ここでテメーらはお終ぇだよ」

「ちょ、ちょっと、それはマズいんじゃないですか。それってアレじゃないですか、ドカーンとなっちゃう、火薬を詰めた…」

「そうだよ、爆弾だよ」

「道連れにするつもりですか!! ちょっと待ってくださいよ、せっかく助かったのに僕たちもお陀仏になるんですか!? あの人たちだけでいいでしょ!!」

「腹くくれよ、ぱっつぁん。俺たちゃ、生きるときも死ぬときも一緒だぜ」

「なんかいい雰囲気にしてるけど今じゃねえだろ!! もう少し危なっかしい状況のときに使いません普通!!」

「もう、俺ァ疲れた……ババアはやかましいし、家賃返せってうるせぇし、ストーカーは止めねぇし……」

「家賃は今に始まったことじゃないし自業自得でしょう!! 捕まってた子達は解放されたんですよね、だったらいいでしょ依頼料入りますよ!!」

「むぉ!! なら焼肉行けるアルか!! 銀ちゃん、私死ぬ前にめっさ高い肉食いたいアル!!」

「あー? 焼肉なんざ一生かかっても行けねぇよ。卵かけご飯で我慢しろ」

「ヤーヨ!! シャトーブローっていう肉が美味いってそよちゃん教えてくれたアル!! 銀ちゃん、連れてってヨ!!」

「え、じゃあ僕はお通ちゃんの期間限定盤アルバムが欲しいです」

「まだやってたのかよ隊長。いいだろ、どうせ死んじゃうんだから」

「だからだろォオ!! 俺は死ぬときにはお通ちゃんの曲に囲まれて死ぬって決めてるんだァア!!」

「お前道場の再興はどうしたよ」

「あっ、そうかそれもあった……じゃあ、それを終えたら墓に入ります」


「つーわけで、」


「「「先に向こうに行っててくれ」」」

救出成功→←ここに悪代官ありけり



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たまごどーふ(プロフ) - 銀魂の男主小説、最近数少なくなってるので読めるのがとても嬉しいです…更新頑張ってください! (2021年2月19日 23時) (レス) id: 45f2a26062 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pillow | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年1月28日 21時

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