アタシが苦手な野郎共【∞】祭 (ページ48)

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【ホワイトデー】漆ページ48

丸子「あっ、そうだ!! 今日ね、Aにお土産持ってきたの!!」

「おっ、マジで?」

丸子「ウチの新作!! 春限定の『桃葛』!!」

「うわ、練り切りじゃん!! 好きなやつ!!」

安子「安子も!! マドレーヌ持ってきたさぁ～♪」

「あ、このロゴ見たことある」

安子「章大も安子も好きなとこさぁ～♪」

倉子「そうだわ、貰い物でバームクーヘンあったの。持ってくるわ」

錦子「じゃあ、私の分はお土産に。おば様達と食べて?」

「おー、ありがとう!!」

大倉「ちょっとちょっと、今日の本命はこっちやねんで?」

丸山「そうやそうや!! 先輩取らんといて～」

渋谷「おま、すば子なにちゃっかりはにーの隣座っとんねん」

すば子「嫉妬なんてイカしてないわ。私のハニーちゃんよ」

渋谷「オイオイオイ旦那前にしてケンカ売っとんのか」

「旦那にした覚えねーよ」

女子勢が持ってきてくれたお菓子も混じえてティータイム再開。

紅茶も色んなの持ってきてくれて、結構色々と楽しめた。

そして新発見。和菓子と紅茶ってものによって意外と合う。

「おいひ」

村上「んまいな」

村子「もうちょっと味わって食べなさいよ、もう」

「もいっこ」

横子「あるわよ」

「やった」

錦戸「ん! このバームクーヘン美味い!!」

丸山「ん～♪ 美味っ♪」

大倉「あ、このおかき美味しい」

横山「いつの間におかきあったん」

大倉「さっき柘植さん持ってきてくれたー。せんべいもあるで」

渋谷「食う」

丸山「すばるあーん♡」

渋谷「大倉、食わせて」

丸山「振られたぁ……」

錦戸「マル、せんべちょうだい」

丸山「りょおちゃんっ♪」

見事に女子と男子で分かれたな。

なんで女子側に村上がいるんだか分かんないんだけども、被害ないからよしとしよう。

あ、このクマのキャンディー美味しい。

「なぁ、これどこで売ってんの?」

倉子「それ? 売ってないわよ。特注で作ってもらったの」

「マジで!?」

倉子「知り合いの職人に注文したの。キャンディソーダって名前なのよ」

「あー、しゅわしゅわするわけだ……」

村上「美味いんか?」

「美味しい」

村上「くれ」

「自分で取れ」

村上「俺、この距離から届かへんもん」

「わぁったよ。ったくー」

カゴに盛ってあるキャンディから紫のを一つ取って渡す。

したらコイツ口開けてきやがった。

「……え、何」

村上「食わせて」

「や、自分で食え」

村上「手塞がっとんねん」

「しゃーねぇな」

口ん中放り投げてやったさ。