アタシが苦手な野郎共【∞】祭 (ページ44)

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【ホワイトデー】参ページ44

相変わらず規格外なプレゼント貰ってる倉子にビビりつつも付いたお屋敷。

何度か入ったことはあるけど、その度に足が震える。

だって怖いから。

倉子「入って入って。部屋先に行ってていいから」

「あ、そらどうも」

倉子「お茶淹れてくるわ」

「ありがとー」

似たような扉の部屋が多い中、倉子の部屋は結構目立つ。

モスグリーンの装飾にドアノブが金。

他の部屋はみんな白に銀だっつーのに。

ドアノブ捻って、中に入るとこれまた広いお部屋。

多分、ウチ丸々入る。

そんくらいデカい。

ホテルのスイートルームかってくらい豪華なんだけど、装飾は最低限。

ただ、服や靴は山ほどあるからいつも収まらないって言ってた。

ウォークインクローゼット? なんか、そんなんあるんだと。

「ほふっ」

ソファに座ると体が沈んでく。

人がダメになるソファの素材使ったんだと。そら沈むわ。

「はぁっ……」

天井を仰ぐと眩しいくらいに輝くライト。

眼球が痛くなって目を閉じると、ふっと影がかかった。

あれ、倉子もう来た?

にしては足音がなかったような……

「………あれ」

『どもー♪』

「………なんっでここにいやがる」

『えー、だってここ倉子んちですよ? いとこの俺がおっても不思議やないでしょ♪』

「不思議すぎんだよバカヤロー。てめーがここにいるってこたぁ、他の連中もいるってことだよな?」

『はい、います』

「全員連れてこい。今すぐに」

『……はい』

いつの間にか金髪にしてたチャラ倉に凄んだらすごすごと引き下がって影に隠れてた野郎共全員連れてきた。

何が目的でこんなとのにいるんだか知らねぇけどよ、

とりあえずまぁちょっと色々聞きたいから、

「おいテメーら全員そこ座れコラ」

床に正座させた。

「何してんだてめぇら」

丸山「いやあの、サプライズ的な……?」

安田「安子達もA先輩に会いたーいって言うてまして…」

錦戸「それ、断れへんで……」

大倉「それで、倉子に頼んで迎えに行ってもらってたんです」

「ほう。アタシにかくれて?」

横山「やっ、悪気はないねんで? 俺らかて今朝知ったことなんやし」

「だとしても時間通りに来ないなら来ないなりに電話なりLINEなり連絡しろやボケェ!!!」

渋谷「えっ、はにー俺の心配……」

「するかバカ。渡してすぐ帰るつもりだったのによぉ」

村上「それや。すぐ帰ろうとするから、どうせなら長居できたらええなって理由も込みで連れてきたんや」

「理由後付けしたろ」