アタシが苦手な野郎共【∞】祭 (ページ18)

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【Christmas】撥ページ18

松岡「ごっそさん!!」

山口「いやー、美味かった!!」

国分「また来ますね!!」

上田「ごちそうさんでした」

母「はーい、またいらしてくださいねぇ」

先生方が帰ると同時にどっと押し寄せてくる疲労。

駄目だ、足が棒のようだ……

「もう、終わり…?」

母「そうね。ちょっと早いけど、今日はもうこれで店じまい」

「やった……」

ようやく厨房から解放されて、しばらくぶりに椅子に座る。

足がジンジンと痛んで、感覚がだんだんと麻痺していく。

あー、こりゃもうしばらく動けねぇわ……

母「のれん下ろしてくるから、ちょっと待ってな」

「はーい……」

もうぐったり。体が動かん。

腕も痺れてるし、何より頭が熱気でぼーっとしてる。

あーもう駄目だ、こりゃしばらく寝るわ……

誰かが、呼んでる……

誰だろ、声は低い。

あれ、揺さぶられてる? 肩のあたりに手がある…

「……ん」

『あ、起きた』

「………んぁ?」

目を開けたら、そこには赤色。

触ってみると、ふわっふわしてる。

あれ、これ帽子……?

帽子?

「…………? 誰…」

『サンタや』

「サンタは関西弁喋んねぇだろ…」

『日本の関西出身やねん』

「サンタって八重歯あんの……?」

『人それぞれやろ。チャームポイントは白ヒゲだけとは限らへんで』

「サンタって煙突から入ってくんだろ…」

『煙突ある家なんて日本にそうそうあらへんがな。
ここ換気扇しかないやん』

「悪うござんしたね」

ガラガラ声のきっつい関西弁に光る八重歯。

やけに優しい大きな手のひらはあったかい。

こんなサンタ、いるもんだっけ。

村上「お疲れさん。今日もよう頑張ったな」

「どーも……」

村上「そんなお前にプレゼントや。さすがに全員はうるさいと思ってな、俺が代表で来たわけや」

「あー……そう」

村上「ほれっ、まずこれや」

そう言ってやたらでっかい白い袋から取り出したのは、もこもこのブランケット。

なんだっけ、ボア素材つーんだっけ?

村上「ヨコからや。体あっためてください、やと」

「おー…大きい。ありがたい」

村上「肩にでも掛けとけ。次出すでー」

今度は銀色の円柱形。スイッチみたいなのがあるけど、一見して何なのかは分からない。

村上「加湿器やて。それはヤスからな」

「こんなちっちゃいのが? へぇー、進化してんのな…」

村上「USBからもパソコンからも充電できるらしいわ。ほれ、説明書」

「あー、ほんとだ…」

いとこ同士女子力高ぇなオイ