26「認める」 ページ35
女1「竹鶴さん、少しよろしいかしら?」
昼休み
いつものように有閑倶楽部の部室へ向かおうとしたAは、なぜかクラスメイトに呼び止められた。
女1「神奈祭でのお話、聞きましたわよ」
女2「あなたが有閑倶楽部の方々をそそのかして、賭博行為に手を染めさせたんでしょう?」
女3「なんて女… 美童様が嘆きますわ」
男1「お前、野梨子様をおとしめようなんざ100年早ぇんだよ」
男2「そもそも、お前が有閑倶楽部に入る資格なんざありゃしねぇよ!!」
男3「可憐様に謝れ。そしてすぐに有閑倶楽部を抜けろ」
女4「ま、私達はあんたなんかを有閑倶楽部の一員として認めてないけどね」((ｸｽｸｽ
数人の男女によって取り囲まれたA
逃げようにも、その逃げ道がない
男4「っていうかお前みたいな女が有閑倶楽部だなんておこがましいんだよ」((ｶﾞｯ…
A「ぃたっ…!」
髪を掴まれ、引っ張られる。
その痛さで顔を歪め、目に涙を浮かべる。
A「やめっ…」
女1「やめるわけないでしょう? あなたみたいな庶民は排除しなくてはなりませんから」
女2「無様な姿をさらして、この学園から去ってくださる?」
A「やっ…だ…」
脳裏に浮かぶのは、今回の事件での皆の顔…
早希に恋焦がれる魅録
楽しそうに踊る可憐と美童
いつでも自信満々な悠理
自分を助けてくれた野梨子
心配そうに安否を確認する清四郎
そんな彼らと、離れたくない
否、離れるわけにはいかない
彼らは、Aの仲間だ
脱退など、したくもないし彼らも認めないだろう
特に、女性陣と清四郎は
A「嫌だっ!!!!」
突然大声を出したA
その剣幕にたじろぐクラスメイト達
髪を掴んでいた男子も、その手を離した
A「あたしはやめない。絶対に抜けたりなんかしない
たとえあんたらが卑怯な手使ったとしても、あたしは有閑倶楽部に残り続ける
一対多数でしか渡り合えないようなあんた達に、あたしが負けるもんか!!」
女3「なっ…!!」
男2「コイツ、生意気な…!!」
?「生意気なのはどちらかしら?」
そこに登場した新たな人物。
彼女は、クラスメイト達の後ろに立っていた。
女4「
御代菊「私は竹鶴さんを認めますわ。彼女は有閑倶楽部の一員として大変ふさわしい人物ですもの」
男2「だけどな、コイツは…」
御代菊「高清水建設の卑劣な行いを止めたのは、有閑倶楽部の 皆様方ですわ。彼女も然り」
A「御代菊さん…」
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朱雀(プロフ) - ゆかこさん» コメントありがとうございます！主人公は特待生ですが、ずば抜けた天才ではないんです。なさそうでありそう、をイメージしてますので2級ほどが妥当かと思ったのでこのように設定しました。ご指摘、ありがとうございます。 (2017年7月27日 13時) (
レス) id: e3658a4b6e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかこ - コメント失礼します。とても面白く、楽しんで読ませていただいています。主人公の設定なのですが2級ですとあまり天才感がないのではないかと思います。 (2017年7月27日 13時) (レス) id: 6ec6dfda31 (このIDを非表示/違反報告)
歌広場公認の嫁だけど文句ある？(プロフ) - 朱雀さん» ありがとうございます。よろしくお願いします。 (2017年7月25日 9時) (レス) id: 2200419093 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - 歌広場公認の嫁だけど文句ある？さん» お望みでしたら、書き加えますよ！ (2017年7月25日 9時) (レス) id: e3658a4b6e (このIDを非表示/違反報告)
歌広場公認の嫁だけど文句ある？(プロフ) - 高清水建設に魅録がバイクで行って父親の警視総監がいるシーンは無いんですね。あのシーン好きで楽しみにしていたのですが…… (2017年7月25日 7時) (レス) id: 2200419093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱雀 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月8日 16時
