12「パスワードと野梨子の奮闘」 ページ21
部屋に入り、中にあるパソコンを操作する魅録。
パスワード入力欄があり、数字を打ち込んだがエラーが発生した。
魅録『ダメだ… パスワードが分かんねぇ』
清四郎「了解……
野梨子、パソコンのパスワードが必要なんです。
高清水からさり気なく手掛かりを探ってください」
野梨子『嫌ですわ! あんなオヤジに近寄るなんて…』
男嫌いの野梨子からすれば、絶対に受けたくない任務だ。
だが、清四郎も引き下がらない。
清四郎「野梨子だけが頼りなんです…!!」
野梨子『でも… 私は嫌ですわ。男なんて…』
A「のん、お願い! 今高清水に近づけるの、のんしかいないんだよ!!」
野梨子『分かりましたわ』
清四郎「……なんでAの言うことは素直に聞くんですか」
野梨子『当然ですわ。Aですもの』
清四郎「とにかく、頼みましたよ」
野梨子『仕方ありませんわね……』
清四郎「僕が頼むとどうして渋々なんですか」
高清水への接触を決意した野梨子。A効果は絶大である。
近くにいたボーイから飲み物を貰い、高清水に近づく。
野梨子『高清水社長、お代わりはいかがですか?』
高清水『あぁ、ありがとう…』
A「今完っ全に見惚れてたよね、高清水」
清四郎「上手く聞き出せるといいんですが……」
高清水『いやぁ…和服が、よく似合うねぇ……』
野梨子が気に入ったのか、距離を詰める高清水。
対する野梨子は、少し顔を背けながらなんとか耐えていた。
A「頑張って、のん!」
清四郎「野梨子、我慢です!!」
野梨子『高清水社長、お誕生日はいつかしら?』
任務開始だ。まずは誕生日。自分の誕生日をパスワードにしている人は少なくはない。
高清水『相性占いかね? 1952年 5月5日』
魅録「1952…」((ｶﾀｶﾀ…
野梨子が聞き出した誕生日を打ち込む魅録。
その間に、野梨子は少しばかり拒否反応を起こした。
野梨子『1952年と言いますと…三碧木星ですね?』
高清水『あぁ、そうなのかね?』
野梨子『私との相性は最悪ですわ』
高清水『え?』
A「のん…」
魅録「違う、次」
どうやら合わなかったようだ。
次と言われても、思いつく物がない。
A「のん! スリーサイズ!」
清四郎「なぜスリーサイズ…」
野梨子『ところで、高清水社長はとてもスタイルが宜しいですが…スリーサイズ、教えて頂けますか?』
魅録「なんで男のスリーサイズ聞くんだ馬鹿野梨子…
で、どうしてスリーサイズチョイスしたんだ馬鹿A……」
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朱雀(プロフ) - ゆかこさん» コメントありがとうございます！主人公は特待生ですが、ずば抜けた天才ではないんです。なさそうでありそう、をイメージしてますので2級ほどが妥当かと思ったのでこのように設定しました。ご指摘、ありがとうございます。 (2017年7月27日 13時) (
レス) id: e3658a4b6e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかこ - コメント失礼します。とても面白く、楽しんで読ませていただいています。主人公の設定なのですが2級ですとあまり天才感がないのではないかと思います。 (2017年7月27日 13時) (レス) id: 6ec6dfda31 (このIDを非表示/違反報告)
歌広場公認の嫁だけど文句ある？(プロフ) - 朱雀さん» ありがとうございます。よろしくお願いします。 (2017年7月25日 9時) (レス) id: 2200419093 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - 歌広場公認の嫁だけど文句ある？さん» お望みでしたら、書き加えますよ！ (2017年7月25日 9時) (レス) id: e3658a4b6e (このIDを非表示/違反報告)
歌広場公認の嫁だけど文句ある？(プロフ) - 高清水建設に魅録がバイクで行って父親の警視総監がいるシーンは無いんですね。あのシーン好きで楽しみにしていたのですが…… (2017年7月25日 7時) (レス) id: 2200419093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱雀 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月8日 16時
