7「ダンス部」 ページ14
さて、放課後。
ダンス部のフロアはいつも以上に人で賑わっていた。
お目当ては、もちろん美童と可憐。
有閑倶楽部の2人が神奈祭に出るとなると、ダンスの練習は必須。
ということで、ダンス部で練習中である。
男子「可憐さん!!」
女子「美童様〜!!」
そんな歓声を浴びる2人の表情は輝いている。
清四郎「2人共、注目されるとイキイキと輝きますね」
遠巻きに見ている清四郎が呟く。
野梨子「優勝は無理でも、上位入賞は期待できそうですわね」
同じく遠くから見ている野梨子も続ける。
悠理「ちょっと、こんなに出場するんだろ?」
相も変わらず食べ物を口を頬張る悠理。
その手には、神奈祭出場校が掲載されているパンフレットが握られていた。
それを覗き込む清四郎と野梨子。
それとは逆に、魅録は帰ると言い出した。
清四郎「体調でも悪いんですか?」
魅録「別に…」
悠理「腹減ってんのか?」
魅録「お前じゃねぇんだし」
野梨子「なにか…予定でも?」
魅録「んー…男と男の約束、かな」
『男と男の約束』
無論、それは飼い犬である男山との散歩であった。
すぐに察知したメンバーは、目線をパンフレットに戻した。
清四郎「これは…かなりの人数ですね」
野梨子「さすが、神奈祭ですわ」
悠理「絶対優勝してもらおうよ!! な!!」
美童「優勝? 当然だよ」
その場に現れた声の主は美童。
一旦練習を止め、休憩に入ったのだ。
可憐「どのくらい出るの? ちょっとそれ見せて」
パンフレットを受け取ると、美童と可憐は眉をひそめた。
無理もない。参加校はざっと見ただけでかなりの数だったのだから。
可憐「こんなに…?」
美童「ま、僕達が組めば優勝はたやすいけどね」
すぐに調子を取り戻した美童。可憐も相乗りする。
可憐「そうね。私達が優勝を勝ち取るんだから」
すると、美童があることに気づいた。
そう、魅録の不在だ。
美童「あれ? 魅録は?」
清四郎「男と男の約束…だそうですよ」
美童「あぁ、なるほど」
可憐「ちょっと待って!!」
悠理「可憐?」
野梨子「どうしましたの、大きな声を出して…」
可憐「Aは? 今日の練習見に来るって言ってなかった!?」
清四郎「Aなら、30分程見て帰りましたよ。よろしく伝えてくれ、だそうです」
可憐「帰った!? なんで引き止めなかったのよ清四郎!!」
野梨子「可憐、無理もありませんわ。
Aは特待生。学校においては勉学優先ですわ」
可憐「そんなぁ…」
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朱雀(プロフ) - ゆかこさん» コメントありがとうございます！主人公は特待生ですが、ずば抜けた天才ではないんです。なさそうでありそう、をイメージしてますので2級ほどが妥当かと思ったのでこのように設定しました。ご指摘、ありがとうございます。 (2017年7月27日 13時) (
レス) id: e3658a4b6e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかこ - コメント失礼します。とても面白く、楽しんで読ませていただいています。主人公の設定なのですが2級ですとあまり天才感がないのではないかと思います。 (2017年7月27日 13時) (レス) id: 6ec6dfda31 (このIDを非表示/違反報告)
歌広場公認の嫁だけど文句ある？(プロフ) - 朱雀さん» ありがとうございます。よろしくお願いします。 (2017年7月25日 9時) (レス) id: 2200419093 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - 歌広場公認の嫁だけど文句ある？さん» お望みでしたら、書き加えますよ！ (2017年7月25日 9時) (レス) id: e3658a4b6e (このIDを非表示/違反報告)
歌広場公認の嫁だけど文句ある？(プロフ) - 高清水建設に魅録がバイクで行って父親の警視総監がいるシーンは無いんですね。あのシーン好きで楽しみにしていたのですが…… (2017年7月25日 7時) (レス) id: 2200419093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱雀 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月8日 16時
