アタシが苦手な野郎共【∞】弐 (ページ5)

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宣戦布告 N.R ページ5

安田「いやもうアレは……うん…」

錦戸「ないわぁ……」

明らかに俺ら意識してやったもん。

宣戦布告と言わんばかりに。

そして、結局先輩は気づくことなく去っていった。

虚しい……

錦戸「先輩も…聞いたんかな。その…伏見リサの」

安田「僕が思うに、多分本人が噂流したんやと思うで?

そうやなかったらガセ出ぇへんし、『伏見リサ』って個人の名前も出なかったと思う」

錦戸「やっぱそうか…」

ぶっちゃけ伏見あんま話したことない。

部活入ったときの自己紹介以降話してへん気がする。

安田「まぁ僕としてはそっちで勝手にくっついてくれた方がありがたいんやけどね♪」

錦戸「章ちゃんっ!! ウソでも泣くで!?」

俺先輩一筋!! 三度の飯より想麻A!!

伏見リサとか知らん!! それ誰!!

錦戸「とにかく、伏見本人に直接話するわ」

安田「がんばー♪僕はセンパイとデートのお約束取り付けるぅ♡」

錦戸「はぁあああん!?」

安田「やっぱぁ、ここはオトコとして見てもらうために2人きりでデートとかしたらええやん?

せやから、デート誘う♪」

錦戸「ありえんわぁ…俺が頑張って伏見との誤解解こうとしてんのに…」

安田「せやからがーんば♪」

無駄に可愛えなオイ!!

チクショウ。なんやねん伏見リサ。

俺はA先輩以外の女にはなびかへんからなーーっ!!!!

安田「ま、僕もぼちぼち頑張ろかなぁ」

錦戸「俺もガンバるし!!」

安田「僕は先輩のお家知っとるから、いつでも挨拶行けるけどぉ」

錦戸「はぁっ!? なんやそれ!! 俺も行きたい!!」

安田「そうそう簡単に教えませーん」

錦戸「クッソ……」

確か、部活の連絡網作るためにLINE交換してん。

グル作ったから、そん中に伏見の名前があるはず…

あった。

錦戸「なんやこいつ…このステコメ…」

安田「なんてぇ?」

錦戸「『理想のカレシできて超ラッキー♬ 嫉妬しないでネ♡』

カレシなんぞなった覚えないわボケェ!!」

安田「イタイコメントやなぁ。最後の『ネ♡』が可愛さアピールしててイタすぎるわぁ」

錦戸「登録したないけど、とりあえずしとこ」

んで、一応挨拶はしとこ。

リョウこんにちは。錦戸です

LISAこんにちは、伏見です♪

返信早っ!!

暇人? ヒマなん? コイツ

リョウあんさ、俺のことカレシとかって誰かに言った?

LISAクラスメートと、部活の友達に! なんで?

コイツ……

むっちゃムカつく!!