アタシが苦手な野郎共【∞】弐 (ページ34)

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テニス部でもバドミントンは上手いページ34

＿＿＿＿＿＿パシュッ

愛紗「っしゃ!!」

『うわー!! 何今の!!』

『ヤバ!! スマッシュ超キレイ!!』

手首、なんだあれ。

しなり具合ハンパねぇ。

テニス部って基本使うの腕だろ。それか肩だろ。

愛紗「ちょっと見たー? ヤバくない? あたしのスマッシュ!! 高松ペアもビックリ!!」

「いや高松ペアは世界行ってるから。アズ世界どころか都内から出てねーだろ」

愛紗「ちょっとくらい乗ってくれてもいーじゃぁん」

「うし、ニアピンやっか」

愛紗「ニアピンじゃなくてヘアピン。ぐるナイのゴチバトルじゃないから」

「ツッコミの例えが分かんねぇよ」

今日は男女分かれてバドミントン。

来週に実技テストやって、そっからは体育祭の競技の練習。

アタシと村上は別なのあるから、さらに忙しくなる。

なんだよ、全クラス委員オープニングダンスって。

めんどくせぇわ。

＿＿＿＿＿＿パンッ!!

「あ、やべっ」

愛紗「ヘアピンじゃないし!! それクリア!!」

「しまったー…」

近間じゃなくて遠間からやっちまったー…

ムズいな、ニアピン。

じゃない、ヘアピン。紛らわしいわ。

愛紗「あーちょっと!! 向こうの男子のとこ行っちゃった!!」

「アズ、頼む」

愛紗「私関係ないもーん。自分で行ってきてー」

いや、確かにアタシ悪いけどさ。

言い方ムカつく。語尾伸ばすな

『おい、これ珠ノ屋さんとこのシャトルだろ!? 取っとこうぜ!!』

『あ、オイ。想麻来たで』

『はぁ? なんでアイツが取りに来るんだよ……』

うるせぇな。

アズのジャージ姿間近で見たいからって悪態つくんじゃねーよ。

「悪かったな、アタシで」

『なんで珠ノ屋さんじゃねぇんだよ』

「そのアズが行けっつったんだよ」

『あーーあ、ラケット振ってる珠ノ屋さん見たかったわぁ』

「じゃあアズ見たらその間違ってるラケットの持ち方変わんのか」

『えっ、俺間違っとる!? 嘘やろ!!』

「そっちのバドオタクに聞け」

未来の東京オリンピック選手にでも質問しやがれ。

「はいお待たせー」

愛紗「遅ーい。もう新しいの取ってきたー」

｢んじゃ最初っからそっち取れや｣

愛紗「いい運動になるじゃん? 歩くだけでもさ」

「よーし、んじゃダブルシャトルでやるか」

愛紗「は? いや無理でしょ」

「よーーーい」

愛紗「やだちょっと!! 待ってバカ!!」

「スターーッツ」((ﾎﾟﾝｯ

＿＿＿＿＿＿パシュッ!

＿＿＿＿＿＿ポンッ!

＿＿＿＿＿＿パンッ!

＿＿＿＿＿＿シュパンッ!!

「あ、ヤッベ」