アタシが苦手な野郎共【∞】弐 (ページ18)

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俺が思うアプローチ Y.Y ページ18

よかった。ちゃんと普段通りに戻れたわ…

昨日の今日で気まずくなったらどないしようかと思うてたけど、案外普通に話せてた。

俺も俺で悪いとこあったし、そこはきちんと謝れた。

想麻が未だに俺らに関して興味無いって言うたのは痛かったけど

これからどうアプローチするか、そこがカギやと思うねん。

距離縮めようにも、経験少ない俺には難関のミッション。

今まで名字で呼んどったのを名前に変えるとかはハードル高い。

絶対噛む。それだけは自信ある。

デート誘おうにも行きたい場所とかあらへんし、そもそも想麻って出掛けるんか? って感じやし。

俺らの共通点といえば『運動部』ってことくらいやん。

ちょお、誰かおすすめのデートスポット教えてくれへんかな。

それだけやない。俺の他にも想麻に告白したヤツおる。

ヒナや。

いきなり髪染めるとか、絶対なんかあったとしか思えへん。

ヒナのことやから『とりあえず印象変えるために髪染めとこか』とか思いそうやし。

その茶髪もなんか似合うとるし。

想麻も『好きな方』言うてたし。

その他にも、ヤスやマル、どっくんに大倉にすばるっちゅうライバルもおる。

どっくんと大倉は彼女(仮)できたからまだええとして、

問題はマルとヤス。近いうちに接近するためにデートとか買い物とか誘いそう。

ヤスは流行に敏感やし、マルはマルで想麻と食の好みが合うから行きつけのたこ焼き屋とか行きそう。

すばるも侮れへん。今んところは1番想麻に嫌がられとるけど、あの男気は俺やヒナでも勝てん。

あのストレートな男気には、俺でも惚れてまうもん。

とにかく、他のと差をつけるためにもなんか行動を起こさな。

真鍋が話の種になりそうやし、あとアレ。高校総体。

体育祭の出場競技とか、応援合戦とか。

今年は学ラン着てくれんのかな……

いや、応援言うたらやっぱチア…

横山「………っ、ふふ…」

村上「キショいで、ヨコ」

横山「どわっ!!!」

＿＿＿＿＿＿ガタンッ!!

横山「っ、つー……なんやねん!! いきなり後ろから話しかけんなや!!」

村上「いやいや、俺なんべんも呼んだで。おたくが聞いとらんかっただけやん」

横山「ウソやん、すまん」

学ランとチアガール着た想麻をイメージしとったら無意識にニヤけてたらしく、背後におったゴリラに脅かされた。(失礼なやっちゃ by村上)

横山「あ、ヒナ」

村上「なんや」

横山「茶髪、似合うとるで」

村上「ん、おおきに」

愛紗「……え、デキてんの?」