アタシが苦手な野郎共【∞】弐 (ページ12)

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後輩からお誘いページ12

そんなウチの経済状況を見て見ぬふりして、本人は好き勝手やり放題。

高校に上がった途端に化粧と遊びを覚え、いつしか成績はドン底に落ち、立派な不良と成り下がってしまった。

幸い、今は警察のお世話になるようなことはしていないけど…

いつ110から連絡が来るか、親はヒヤヒヤしてる。

アタシ、公立入って本当によかった。

「ご馳走さまー。美味しかった」

父「おう」

「でも玄米ご飯ちょっと固かったかな」

父「そうか。水増やすかな」

「研ぎ方の問題だと思う」

母「もっと丁寧に研いだ方がいい?」

「うん。母さん雑」

アタシの方がもっと上手い。

米研ぎ名人(じいちゃん)に特訓してもらったかんな。

＿＿＿＿＿＿ボフッ

「ふぃー…」

ベッド最高。

アタシの味方。アタシの友。つかもう恋人。

「恋人…」

＿＿＿＿＿＿お前が俺の女でもええねん!! ちゅうか、なって欲しいねん!!

＿＿＿＿＿＿俺さ、想麻のこと、マジで好きやねん

「………いやいやいやいやいや!!!」

なんで今アイツらのことが出てくる!?

おかしいだろ頭の仕組み!!

意味が分からん。それはもう色々と。

今日に限って2人に告白されるってなによ?

しかもその2人両隣の席だし、すっげー気まずいんだけど!!

村上はまだしも横山には……うん…

とにかく、朝イチで横山はシメる。

ちょっと待てよ。じゃあ今までアタシにやたら引っ付いてたのはガチのアプローチだったってこと?

え、あれって学生ならではの『アイツぼっちだからからかってやろうぜ』的なノリではなく?

いやまぁアタシはぼっちじゃないけどさ。

「えぇー……?」

不明。不明すぎる。

なんでアタシ? つか、どうやって好きになった。

安田錦戸丸山に至っちゃ会ってから丸1年しか経過してないんですけど。

謎だー…謎すぎる…

「ダメだ、脳内混乱してきた…」

あーあ、入る高校間違えたかな…

＿＿＿＿ポキポキ♪

「んぁ」

LINE? こんな時間に誰…

Shotaこんばんはー♪

安田かーい。

Aなに、どうしたよ

Shota突然なんですけど、明日の放課後ってお時間取れますか?

Aなんで

Shota駅前にリニューアルしたお好み焼き屋さんがあるんです。行きませんかー?

A値段による

いやマジで。これは値段気にしないと

場合によっちゃ帰り遅くなるかも。

それで夕飯の有無が変わるから。