アタシが苦手な野郎共【∞】弐 (ページ2)

今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:84,107 hit

コンビニにてページ2

ウチの生徒御用達のコンビニに直行。

各々財布持って、ひんやりとした空気で涼んでる。

おい、自宅じゃねーんだぞ。

「各自アイス買ったら食べながら歩いて戻るぞ」

『はい!!』

若いねぇ。シャーベットだのなんだのって、アタシはそんなシャリシャリしたもん食えねーわ。

「アタシはやっぱりこれ」

ダッツのクリスピーサンド抹茶フォンデュ!!

激甘のじゃなくて、控えめな甘さがいいんだよな!!

レジに並んでいると、肉まんの保温機が目に入った。

肉まんも買おうかな…いや、持ち合わせがない…

いやでも…あんまんとかめっちゃ美味そう!!

ちょっ、待てよ。期間限定甘栗入り!?

なんだそれ今アタシに食えって言ってるようなもんじゃねぇか!

「くっそ、食いたい……」

?「ほんなら食えばええやんけ」

「だから今迷って…

え?」

アタシ、独り言喋ってたよな?

誰も話す人、いなかったよな?

え、なんで返事返ってきたの。

?「よう食うなぁ。ホンマに胃袋大倉並みちゃうんか?」

「村上…お前なんで。部活は?」

村上「今日はサッカー部グラウンド使えへん日やねん。
他校と練習試合して今その帰りや」

「学校終わった後に練習試合かよ…お疲れさん」

村上「お前もな。んなボロッボロのスニーカー履いて、よぉ走れるなぁ」

アタシの足元を見てため息つくゴリラ。

履きやすいし足の形合ってるし、何より気に入ってるから重宝してるスニーカー。

実はコレ、中1の頃からずっと履いてるやつ。

そのせいか汚れがひどくて、部員の誰よりも年季が入ってるように見える。

好きで履いてるからいいだろって言ったら、『それはさすがに…』って関根に引かれた。

ひどくね?

村上「ほんで? アイスと肉まん、どっちにするんや」

「それで今迷ってんの!! とりあえずアイスは決定」

村上「ほんなら、俺買うたろか?」

「は? 嫌だし」

村上「なんでやねん。俺が珍しく奢ろうとしとんのに」

「後日『利子3倍』とか言われたら敵わねぇからな。
どう請求されるか分からんし」

村上「あのなぁ、人が奢る言うてんねんぞ? 有り難く思わんかいバカタレ」

「銭ゲバに言われても説得力ないね」

村上「なんやと!?」

事実そうじゃねーか。

去年の冬に「肉まん買うてやる」って言われて有り難くその言葉に甘えたら後日レシート突き出して肉まん代請求したかんなこのゴリラ。

「買うとしたら自分で買う。
すいません、あんまん一つ」

村上「結局買うんかい!!」

当然だろ