アタシが苦手な野郎共【∞】弐 (ページ48)

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もっと知りたい N.R ページ48

錦戸「にーっぽんの未来はWOW WOW WOW WOW…」

妹が最近ハマってる、かなーり昔の名曲を流しながら登校なう。

まだハードなメタルとかやったらよかったけど、なんせモー娘。やから小声でささやくように歌う。

こんなん聴かれたら恥やわ。

ていうか、ぶっちゃけこれ昨日の夜からずーっと聴いてるからかもう飽きた。

レッチリ聴こ、レッチリ。

錦戸「Can't stop addicted to the shin dig…」

あー、やっぱりええわ。レッチリ。

一昔前のモー娘。もええけど、俺としてはレッチリがイイ。

あ、A先輩はレッチリ知ってはるんかな…?

あれ、でも前『カラオケは斉藤和義にbacknumber』とか言うてへんかったっけ?

外タレ知らんのかな…

もし知らんのやったらCD貸してあげよ。

共通の趣味とか持ちたいし。

こうしてみると、俺あんまし先輩のこと知らんのやな。

あれだけ好き好き言っといて、知っとることが少ないとか男としてあるまじき行い。

よし、A先輩についてリサーチ始めよう。

まず、誕生日から…

丸山「んりょおぉおおちゃあぁぁぁあんっ!!!」

……声でかいわ。

イヤホンしてても聞こえるってなんやねん。

絶対周りにおる人何人か振り向いたやろ。

丸山「へい、おはよう亮ちゃんっ!!」

錦戸「マル、うるさい」

丸山「やーん、朝イチの塩対応♪」

身体クネクネひねって「いやん♡」とか言うけど控えめに言ってキモい。

そんなん言うたらまたテンションおかしなるから言わへんけど。

錦戸「あ、なぁマル。お前、A先輩の誕生日知ってる?」

丸山「え、A先輩? なんで?」

錦戸「ええから。教えろや」

丸山「8月の16日やで。ちょうど夏休み真っ只中」

8/16…夏休み中やん。

うわぁん。プレゼント渡せへんやん……

丸山「なになに? 亮ちゃんもA先輩のプレゼント考えてんの?」

錦戸「『も』ってなに? まさかマルも?」

丸山「ふっふーん、聞いて驚け!! ワタクシ丸山隆平は、なんと去年から先輩へのプレゼントを探しているのだ!!」

錦戸「いや、早すぎやん。で、去年からってことはまだ見つかってへんのやろ」

丸山「イエス!!」

胸張って言うことちゃうわ。

ドヤ顔かましとるけど、去年から探してなんでまだ見つからへんねん。

さすがにスパン長いわ。

丸山「いやさ? イロイロとあんねんで? けどA先輩の好きな色とか私服とかを考えたら、あぁこれはアカンってなってまうねん」

錦戸「お前、何買おうとしてるん?」

丸山「え、お化粧品♪」