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葛藤しているさ中竈門くんに『こっちも食べたかったんだろう?』と言われ図星だったので素直に受け取ることにした。
竈「はい、あーん。」
頬ずえをついてフォークに自分のケーキをさしてあーんをしてくる竈門くん。
周りにキラキラしたものが見える気がする。それに少ししたから覗くように私の様子を見てくるその目は色気がありドキドキする。
「あーん、、。」
蚊の鳴くような声で上擦ったあーんをいってうけとる。
「あ、美味しい!」
口の中に広がる爽やかな味わいにポロッと感想が出る。次きた時はこれを頼もうと決めた。
竈「嬉しそうでよかった。」
時々怖いけどでも優しくて笑顔が素敵な竈門くん。こんな私でも受け止めてくれる竈門くん。
胸からつっかえるように想いが溢れてくる。
その想いがどんなものか自分ではよく分からないけど。
只々、伝えたい。
そう思った。
「_____が、いたから」
竈「?すまない聞き取れなかったからもう一度いってくれないか?」
「竈門くんが、いたから楽しいし嬉しいし幸せだよ。いつもありがとう、、、。」
自然と、笑顔になれた気がする。でも、同時に恥ずかしくなり下を向く。
竈「………」
無言でいる竈門くんに不安になり様子を伺う。
竈「あ、、すまない。そんなふうに思ってくれてるとは思っていなかったから。嬉しくて、、、。ありがとうA」
この日の放課後デートはお互いやさしい気持ちで幸せな気分で終わった。
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この時まだ、あんなことが起こるなんて私は想像もつかなかった。
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作者名:おにむすび | 作成日時:2020年3月21日 0時