三つ巴の悲劇 57 ページ25
同時刻、トイレへと逃げ込んだ綱吉もまた、この結論にたどり着いていた。
「……って、マジかよ！」
そして、一人になって安心したのかノリツッコミをかます。客が他にいないのをいいことに、情けなくも頭を抱えてうずくまった。
(なら余計に訳わかんないよ！何でこんな面倒なことしてんのそのファミリー？
言っちゃあ悪いけど、キッドの真似したりとかしなくても、毛利事務所で眠りこけてる俺を銃殺とかしちゃえばよくない？そんなのごめんだけど！
何でマフィアの一員が、探偵のコナン君とか毛利さんとか、警察までいる状況で死んでーー)
そこまで考えて、はたと綱吉は思い知る。
(もしかしたら……探偵や警察を巻きこむように仕向けてる？)
いやな予感がした。慌てて立ち上がり、コナン達の元へ戻ろうとすると、前を見ていなかったせいで人にぶつかってしまった。
「すみませっ……えぇっ!?」
「……ツナ？」
「沢田っ！」
驚くのも無理はなかった。なんだか難しい顔をした守護者二人が、目の前に立っていたから。
男子トイレの入り口でしばし呆然とたたずむ三人は、なんとも異様だった。お互い伝えたいことがありすぎて、何を言えばいいのか分からなかったのだ。
「っとにかく沢田！受け取れ！」
「は？ちょ、えぇ？」
「詳しいことは獄寺がクロームが伝えるはずだから、極限安心しろ！」
覚醒したのは了平だった。ポケットに入れていた携帯を差し出すと、無理やり綱吉に手渡す。
次に戸惑う綱吉の肩を掴んだのは山本だった。
「今、ちょっとあることを確認しに、毛利や鈴木と離れたんだけどな。ツナと会って確信したぜ。間違いねぇよ」
「は？何が？ごめん何もわからな」
「俺たち急ぐわ！あいつら守らねぇと、何が起こるかわかんねぇし」
「沢田も早く一緒にいた奴らのとこに戻るんだぞ！」
慌てて婦人服売り場へ走る二人は、焦りに焦る。珍しく二人の顔から完全に笑顔が消えていた。
「おかしいと思ったぜ。俺らがこのデパートに入った瞬間、あんなに殺気を放っていた尾行が散った……つまり、必要なくなった。てことは、このデパートには既に奴らの仲間がいる」
「おまけに、通りすがりの警官が言っていただろう。怪盗が殺されたと」
「獄寺は、本物の怪盗を見張ってる……てことは、こっちのは偽者ってこと」
「このタイミングからして、そいつらが沢田を狙っていて、かつ」
「俺らをーー」
言いかけた山本が、視界の端に蘭を捉えた瞬間。
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三崎 - こちらの作品も、パスを忘れたのでそのままにするつもりです。今は大変な時期ですが、二次元パワーで現実を乗り切りましょう！ (2020年4月22日 16時) (
レス) id: 070c92fbe6 (このIDを非表示/違反報告)
三崎 - 今は「しま」という名前で、うらみちお兄さんやら携帯獣のクロスオーバーやらpixiv投稿をしています。この三つ巴の悲劇も、もし読んでくださる方がいるなら手直ししてupしたいとも考えています。 (2020年4月22日 16時) (レス) id: 070c92fbe6 (このIDを非表示/違反報告)
三崎 - 現在、サイトの再開に向けて物語を進めたり（進んでない）新しい沼を探したりなどしています。もしこの場所を訪れてくださる方がまたいれば、ぜひご一報ください！ (2020年4月22日 16時) (レス) id: 070c92fbe6 (このIDを非表示/違反報告)
三崎 - どうも、作者です。しばらく夢と創作から身を引いていたのですが、このたび大学進学もきまり、ぼちぼち趣味を再開しています。投稿を終えてからもこんなにたくさんの方々に見ていただけて、うれしい限りです。 (2020年4月22日 16時) (レス) id: 070c92fbe6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年9月16日 20時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三崎 | 作成日時：2015年7月2日 12時
