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第8話 竜の血族 ページ10

プリン「だってカタクリ兄さん、一言も話さないからAさんとちゃんと会話できるか確認してただけよ♪」








カタクリ「…それを盗み聞きと言う」









プリン「まぁ、いいじゃない♪Aさんもカタクリ兄さんの花嫁としてちゃーんと考えてたみたいだし、ほっといても問題ないわよ。」









カタクリ「……何日かしたら折れて逃げ出すだろう」








プリン「そう?きっとAさんはちゃんとやるわよ。」









カタクリ「なぜわかる?」









プリン「女の勘よ♪大丈夫、そんな気がするの。」








カタクリ「女の勘とやらは、よく当たると聞いたが…肝が座っていても、あの女にそこまでの度胸があるとは思えない。」









プリン「…たとえ逃げ出したとしても、捕まえればいいでしょ?ママならきっとそう言うわ。」









プリン「…ママの狙いは、フィンブル王国の兵力や富でも、Aさんでもない。」









プリン「あのラヴィス家の人間…いや、」



















プリン「あの″竜″たちに流れる祖竜族の血。ママはあれを狙ってる。」









カタクリ「…あの女に竜の目覚めがあるとは思えんが…」









プリン「ええ、そうね。確かにAさんは今の状態ではただの人間。でも、祖竜の血族であるラヴィス家は元はといえば竜の子孫。いつだって竜の目覚めがあれば覚醒して、強大な力を手入れられるはず…」









プリン「…でもあの女には無理ね。あんな弱い体には竜の覚醒能力を溜め込んでおく″器″がない。だから、ママは最高傑作であるカタクリ兄さんの器とAさんの血統因子を組み込んだ、神の領域に達する子供を手に入れようとしてる。」









カタクリ「…………」









プリン「…祖竜族は、天竜人と対をなす大きな存在…。でも、天竜人と対立し人間の座に降ろされた神の孤児。」









プリン「世界政府を作った20人の王の末裔である天竜人とは違い、世界…いや」









プリン「世界の概念を産み出した、すべての生物の始祖!でも…世界貴族たちの反発に押され、なすすべも無く力を失った祖竜達は人間の因子を交え人間となった。その子孫が誰もいない広い地の王となり、そこに王国を創立した。」









カタクリ「それが、今のラヴィス家…フィンブル王国」





プリン「その通りよ…兄さん」

番外編 God is a human being.→←作者の雑談



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龍神リン(プロフ) - イラストの載せかた教えましょうか? (2018年12月16日 10時) (レス) id: 8f303e058d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:政雪 | 作成日時:2018年9月30日 0時

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