お兄ちゃんの言う通り ページ7
『ねぇ、今日さ御屋敷行ってもいい?』
「…え、どうしたの急に」
『ダメかな…?』
「いや、いいよ」
「正門の鍵開けておくから勝手に入っておいで」
「まだ外暑いから気をつけてね」
『うん、ありがとう』
『晴くん』
「おかえり、叶さんとのお出かけ楽しかった?」
『うん、お洋服買ってもらっちゃった。』
「よかったじゃん、今度現世出かける時に来てよ」
「弦月とか喜ぶんじゃない?」
『そうだといいなぁ、弦ちゃんに褒められるのうれしいし』
「それで、なんで急に僕んち来たの?」
「いつもはそんなこと言わないじゃんか」
玄関を抜け、居間に通された直後に突かれた
『いや…あの、晴くんに会いたいな〜って』
『思っちゃった…』
「そっかそっか〜、そうだったんだ……」
「って、言いたいところなんだけど」
「嘘、ついてるでしょ?」
『え゛っ……』
「ほら、図星じゃん」
『辛ァい……』
「……で本当の理由は何?」
もう逃がさないと言わんばかりの視線をグサグサと一身に受け、追い詰められたネズミのようになってしまった
『いや……あの、実は……ですね…』
「うん」
『叶さんとご飯食べてた時に、結婚してからのこと色々聞かれてて』
「うん」
『その時に寂しくないのって聞かれて』
「……」
『別に寂しくないって言ったら、素直になりなって言われちゃって……』
『でも、3人とも忙しいしな〜って、なって連絡できないし会いに行けないって言ったら』
『3人ともどんなに忙しくてもAが会い来てくれるだけでうれしいと思うけどな』
『って言ってくれて、お兄ちゃんを信じなさいってことで来ました………』
「……まじかァ」
晴くんは大きく大きくため息をついて、一言零した
これはまずったかな…、来ない方がよかったタイプか?
『は…晴くん?』
「A、今日は泊まってって」
「一緒にお風呂入って」
「ちょっとだけ配信して」
「ゲームして」
「夜更かしして」
「それで、一緒に寝よ」
『え、待って待ってよ』
晴くん一緒にお風呂入るのも寝るの嫌なんじゃないの
ほしかわとの恋愛研究所で話してたじゃん
『え、晴くんは大丈夫なの…?』
「Aだから大丈夫」
「A以外とそもそもする気ないし」
「ほら、行くよ」
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n - 初コメ失礼します。めっっちゃ尊いですね…! kidたちとの絡みがてぇてぇすぎてやばいです。更新頑張ってください! (1月25日 23時) (レス) id: 395406b1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御燕 | 作成日時:2023年10月31日 0時