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コ「でもさ、どうして8年間も会わなかったの?」
氷川「ああ、それはな…これだよ…」
氷川はある新聞をだした
そこには山尾 渓介がひき逃げ事件を起こしたという記事だった
山尾「!!」
立原「ちょっと、やめなよ、氷川くん!!」
園「…え?…それって…」
氷川「…8年前、東京で暮らしていたコイツは、おばあさんがひとりで住む元の村へ向かう途中…女性を車でひいちまったんだよ…で、怖くなったコイツは、そのまま彼女の遺体を置いて村に逃げ帰った…で、その数時間後、思い直して警察に自首したんだ…」
「…え?自首したの?」
山尾「ああ、車もだいぶ壊れてたし、逃げ切れないと思ってな…」
氷川「その頃コイツ、ギャンブルでサラ金に借金作って、生活がめっちゃ荒れててな…裁判じゃ、スピード違反に飲酒運転にひき逃げ…おまけにその時免停中だったもんで、モロモロプラスされて、今年の夏、やっと出てこられたってわけ…」
園「それじゃ、山尾さんが刑務所にいる間に…」
武藤「ダム建設の話が起こって、村はダムに沈んだんだ…」
立原「山尾くんのおばちゃん、孫の事件のショックで倒れて、そのまま息を引き取ったわ…」
蘭「じゃあ、新しい村に住むことなく…」
氷川「最悪なのは、コイツが死なせちまった相手ってのが、当時18歳のみずきの妹のなつきだったんだよ…」
蘭・園「ええっ!?」
遠野「…山尾くん…私、今でもあなたのこと許してないよ…」
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作者名:雪音 | 作成日時:2013年12月22日 19時