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全校集会が終わった後、早速Aは自分のクラス 一年五組に向かっていた
曲がり角を曲がるその時、誰かとAはぶつかってしまい体制を崩し身体が床に叩き落ちる
そう思った、だがAは床に叩き落ちる前にカールにより支えられたのであった
「あっ！？ごめんなさい！！大丈夫ですか？」
「ええ。」
「…っ！！べべべベイリーさんぅぅぅぅ！！」
目の前の先程ぶつかった金髪の女の子はAを見るか否や身体を震えさせ目には涙がたまり顔色は真っ青であった
「そんなに驚かないで。少し傷付くわ」
「あわわわわ!!ごめんなさい！」
「貴方、どこのクラス？」
「(えっ！！ベイリーさんって実は結構後から攻撃してくるタイプ！！)」
女の子は更に顔を強ばらせた
Aは少し溜息をこぼし女の子の手を取る
その行動に女の子はびっくりしたのか先程までずっと床を見続けていた顔を上に向け
Aの顔を見た
「安心して。貴方に危害を加えようなんて思ってないわ
ただお友達が欲しいの駄目かしら？」
「全然！そんな事ないよ！むしろ私もベイリーさんと話してみたかったから！！」
「本当？なら早速、あなたのお名前は？クラスはどこ？」
「私は谷地！！谷地仁花！クラスはベイリーさんと一緒だよ！」
「そう。谷地さんって言うのね。一緒にクラスに行きましょう」
カールはそんな彼女を見て少し嬉しく思えた
彼女はよく笑っているが殆どが愛想笑い。
心の底から笑っているのは趣味や仕事を楽しむ時かファントムハイブ伯爵やその仲間と話す時ぐらいだ
「カール 貴方は職員室で待っていなさい」
「しかしお嬢様。」
「貴方が私の後ろに居ると普通の学校生活とは言えないわ。これも女王陛下の任務を果たす為よ。」
Aはカールにそう耳打ちをする
「承知しました。ですがお嬢様 身の危険を感じた時はすぐ様お呼びください。」
「ええ。それじゃあ谷地さん、行きましょうか。」
カールはAと谷地がクラスに向かって歩く後ろ姿が見えなくなるまで眺めていると少し寂しい思いが込み上げた
カールはその後すぐ職員室に行った
Aはカールと別れた後 谷地と一緒に教室に入ると五組の生徒達はざわつく
Aはそれを気にせず一つだけ空いていた椅子に向かって座る
それに続き谷地も自分の席に座る
「谷地さん!ベイリーさんとはどういう関係?」
「仲良いんだったら紹介してくれよ」
生徒達は谷地にそう言い寄った。
「えっと…あっ！あの！」
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作者名：NOAH | 作成日時：2021年9月2日 2時
