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私は拡声器を持ち全生徒に声を掛ける
「生徒の皆さん、準備が終わりましたら各寮自分達の場所に戻り寮生が全員揃っているか確認してください!
確認したら私に伝えに来るようにお願いします!」
そうするとぞろぞろと準備が終わった寮生らが各自の場所に戻り並んでいく。
いちばん最初に連絡をしてきたのはサバナクロー寮の二年生ラギーくんだった。
「A先生!サバナクローは全員揃っています!」
「分かりました。ラギーくん、今日もレオナくんを連れてきてくれてありがとうございますね」
そう微笑んでお礼を言うと
「全然いいッすよ」とニカッと笑って走っていった
次にはハーツラビュル寮の寮長であるリドルくんが連絡をしてきた
そこから次々と連絡が入ったのだが、ディアソムニア寮の子達からだけ連絡を未だに貰えていない。
ちゃんと綺麗に並んではいるのに…
そう思い私はディアソムニア寮の列に歩んでいく。
「ディアソムニア寮は全員揃いましたか?」
いちばん前に立っていた寮生に聞くと首を横に振られる。
「後、誰が揃っていないんです?だいたい見当はつきますが念の為教えてくださいますか?」
「寮長と副寮長だけだ。」
「分かりました。」
私は小走りでお父様の横の場所に向かう。
「お父様、後ディアソムニア寮のマレウスくんとリリアさんだけが居ないみたいなので私探してきます!」
「分かった。なるべく式典には間に合うようにな…」
「はい!行ってまいります……チュ」
私はそう言いお父様の右頬に背伸びをしながらキスをして鏡の間を出ていく。
――――――――――――――――おまけ
「もう見慣れましたわ…A殿達の挨拶…(陰キャの拙者には未だ刺激が強いんだが)」
「またやってんのか…」
「ほんとっ…Aが先生だなんて思えないわよねあそこだけ見たら普通の女の子だもの…」
「授業でやっと分かるよな!Aはやっぱ先生なんだってな!」
上から順にイグニハイド寮のイデア・シュラウド
サバナクロー寮のレオナ・キングスカラー
ポムフィオーレ寮のヴィル・シェーンハイト
スカラビア寮のカリム・アルアジーム
が口々にそう言う。
そんな言葉を耳にしたクルーウェルは心の中でずっと娘を誇っていた…
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作者名:NOAH | 作成日時:2022年1月6日 17時