first-[準備] ページ2
-Aside
「お父様、各寮に今年入学する新入生用のマジカルペンを渡してきました。」
「Goodgirl！少し早いが、鏡の間に向かうとしよう」
「はい！お父様！」
スタスタと歩くお父様の背中を追って小走りで私も向かう。少し世間話もしながら暫く歩いていると少し先に魔法史の担当であるトレイン先生が歩いていた。
「トレイン先生、こんばんは！」
「Aか。今回の新入生の案内もよろしく頼む。」
「はい。ではまた後で」
トレイン先生は1度私の頭を優しく撫でてから鏡の間に繋がる鏡に入っていった。
「A先に行くな…ハァ ハァ 」
息切れをしているお父様を見て思い出す。トレイン先生を見つけてから私はお父様を置いて走っていった事を。
「はッ！……ごめんなさいお父様。」
「それに生徒の見本ともなる教師が走るんじゃない！」
「えっ…でもお父様も走ってきたのでは？」
「それはそれだ…今は関係ない！」
「そんなの理不尽ですよ！お父様！」
私とお父様が少し口論をしていると
「貴女方…親子喧嘩をするならもう少し離れたところでしてください」
そんな声が聞こえたので2人で声がした方に顔を向けるとすごく近くに学園長の顔があった
「わっ！！」
私は思わず声を上げた口を手で抑える
「脅かさないでください。学園長」
「脅かそうとしていませんよ。ただここで親子喧嘩をされては少し邪魔ですのでどいてもらおうと…」
「あー分かりましたから。お父様鏡の間に向かいましょう」
「そうだな。」
「あっ！また私の言葉を遮りましたねAさん！まだ話は終わってなi((」
学園長の言葉を最後まで聞かず私とお父様は鏡の間に向かった。
学園長が可哀想だと思う方もいるだろうが毎度毎度ひとつの事で長く話されてはそれこそ時間が足りなくなってしまう為仕方が無いのです。
―鏡の間
私達が着くとそこにはもう既にハーツラビュル寮からディアソムニア寮まで揃っておりトレイン先生を中心に新入生を迎える準備を行っていた。
「遅いじゃないか！A！クルーウェル先生！」
「すまない！少しAと話をしていたのだ。」
「そうだったのか！」
お父様がバルガス先生と話している為、私はトレイン先生の所に行き何を手伝えばいいか聞くことにした
「トレイン先生、遅れてすみません。後準備は何が残っているでしょうか？」
「ほとんどの準備が終わったからな…それじゃあ、全ての寮の生徒がいるか確認してもらえるか？」
「分かりました。」
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作者名：NOAH | 作成日時：2022年1月6日 17時
