生涯 ページ32
勇人side
『勇人さんも私もいつかは引退するんですよね』
Aがポツリと呟いた言葉。
それは小さな声だったけど俺の心にはずしりと重く響いた。
勇「…せやな〜、いつかは」
Aはいつもそう。
修さんのときもぐっさんのときも必ず"私達もいつか引退するんですよね"と呟く。
『引退したくないな〜、』
勇「お前はまだまだやろ」
『まあそうですね笑』
勇「お前ならやりそうだから先言うとくけど俺より先に引退とかせんでや」
『…それはどうか知りませんけど少なくとも私は生涯プロ野球選手でいたいと思ってます』
勇「生涯って何歳まで野球するつもりやねん笑」
『んー、おばあちゃんになってもずっと』
勇「アホか笑」
少しグローブを見つめると目を閉じ、深く深呼吸をして"先行きますね"とグラウンドに向かっていった。
その背中は俺より小さいはずなのにすごく大きく感じた。
勇「っし、俺も行くか」
ブルーな気持ちをロッカールームに置いていくとグラウンドまでの通路がやけに明るく見えた。
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みぃこ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます!坂本選手、ほんとに素敵な方ですよね。これからも書ける時に更新していきますのでよろしくお願いします。 (2019年7月30日 0時) (レス) id: 44e86d0648 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 野球大好きで巨人応援していて大好きなのは坂本勇人選手が大好きです最高です更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2019年7月29日 19時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃこ | 作成日時:2019年4月16日 21時