ジャイアンツの女の子 2

芝生 ページ21

『きもち〜…』




マツダスタジアムの芝生に寝転ぶ。

目を閉じていても分かるほどの日差しが降り注ぐ球場には既にファンの方も来ていた。






『…寝れそうかも、、』





1人、呟いた。





｢寝ちゃだめっすよ〜｣




1人で呟いたはずだったのに何故か返事が返ってきた。






『わっ！誠也！！』





そこに居たのは鈴木誠也。





鈴｢暑くないっすか？｣





そう言いながら私の隣に座り、タオルで私に日陰を作ってくれながら話す誠也は昨シーズンよりも身体が大きくなった気がする。





『あっついね〜』

鈴｢顔赤いっすよ｣

『暑いけやか〜、、』

鈴｢けど汗かいてないっすね｣

『私、代謝悪いけ滝のような汗！みたいなの無いんよね笑 じんわりかくくらい笑』

鈴｢俺とか夏はびしょびしょっすよ笑｣







他愛もない話をしてると段々と試合も近づいてきた。





『あっ、戻らないけん』

鈴｢じゃあ行きましょっか｣

『誠也ー、手！』

鈴｢っしょ、｣

『さんきゅー！！』





誠也の手をかりて立ち上がりベンチに向かうと元木コーチに"遅いわ"って怒られた。

まあ、それ以上に遅いのが勇人さんだったけど。

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