実は聞いていました。 ページ36
〜お茶子視点〜
「……爆豪まだいたのか。」
「てめェこそなんで戻ってきたんだよ」
「麗日を病室まで案内してた。」
「ﾁｯ。そーかよ。あと、次にこいつをこんな目に遭わせたら殺すからな。」
そういって爆豪くんはなぜか素直に病室から出ようとする。
「お前、このままでいいのか？」
轟くんの一言に爆豪くんの足がピタっと止まる。
「あ゛？」
「熱愛報道のやつ嘘だ、ってAに言わなくていいのか？？」
「てめぇ、こいつと付き合っときながらそー言うとはなァ〜？おちょくってんのかァ！！」
爆豪くんは轟くんの胸ぐらを掴む。
「ちょ、まってよ爆豪くん、轟くんはAと付き合ってないんよ！！！」
私の一言で、爆豪くんはサッと手を離す。
「轟くんとAの熱愛報道のやつも嘘なんよ！！酔ってたから家に泊めただけだって！！」
「んだよ……週刊誌のクソ共が。」
「じゃあ、麗日。案内したから俺も帰る。」
「うん、ありがとう…」
2人が居なくなってシーンとした病室に戻る
「ねぇ、もういいよ。私にはバレバレなんよ。」
『あ、バレた？？？』
「目はとっくに覚めてたくせに。ホントいい性格しとるわぁ。」
『まあ、イケメン2人があたしを取り合うなんて滅多にないことだからなぁ〜ﾆﾔﾘ』
『いたたたた』と言いながらゆっくりと体を起こす。まだ傷は治っていないみたい。
「聞いたやろ？爆豪くんの熱愛報道は嘘なんよ。もうそろそろ自分に素直になってもいいんやないん？」
そういって私はAに今朝見つけたネットの記事を見せる。
【人気女優、No.2ヒーロー、爆心地に告白するも振られたか。
テレビ関係者によると、今人気女優○○は爆心地に忘れ物を届けに行く際、想いを告げたが振られたため、次の日の撮影はキャンセルしたのだという。
おそらく、以前から爆心地に想いを寄せており自ら忘れ物を届けに…………
(一部略)
一体、人気女優を振ってまで爆心地が想う人は
誰なのか___】
「にしても爆豪くんも轟くんとの熱愛嘘ってわかったんなら、告白してもいーのにね！」
『たぶん、あいつは、あんときの約束を引きずってる。あたしから言わねーと。』
『ほんっと、乙女から告白させるとは、罪深い男だよな！！』
………………。 お と め 。
『だからそんな目で見なくても。』
日本一高いタワーマンションは52階らしいよ→←好きな人視点で自分がどう思われてんのか知りたい
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作者名：こみ | 作者ホームページ：http://misaenovel
作成日時：2020年1月15日 21時
