いつのまにか悪女になってた【歌い手】

29話 ページ30

走って学校についた後、くろちゃんを見つけて駆け寄った。

「おっ！A！おはよー」
「おはよー」

くろちゃんが唯一の癒しかもしれないってぐらい可愛いホントに。

「今日は誰味方にするん?」
「全員」
「え」

いやぁ、目標だし、あくまで。

「ま、まぁ、頑張ってな。わしは何手伝ったらいい?」
「うーん、私志麻さんとセンラさんと面識ないやん?」
「そういえばそうやったな」
「だから、会うきっかけ?とか作ってくださいませんか」

かなーりワガママはお願いだけど。

「んー、ま、頑張るわ！そのかわり、どんな手を使ってもええか?」
「えなに怖い…まあ、脅しとかじゃないなら…」
「わかった！じゃええで！」
「ありがとー！くろちゃん女神」
「ふっふっふ、もっと褒め称え拝んでもええんやで?」
「ん?」
「ﾃﾍ」

可愛いからいいや。ああもう可愛い嫁にしたい可愛い。

「そらるん味方にすんの頑張ってな！」
「うん。あ、昼少し遅れるからさき食べてていいからねー」
「わかったー」

はぁ、財布から紙が何枚なくなるかな?
私はくろちゃんと別れた後多分それしか考えてなかったよ。

「あ、Aさんおはようございます！」

相川君がそう笑顔で言ってくれた。

「おはよー」

私が返すと、相川君が私にとんでもないこと聞いてきた。

「あの、Aさんって、歌い手の歌い手名さんなんですか?」
「え、なんで」
「くろちゃんから聞いたんです。」
「え、うそ」
「確かに声がそうですもんね！なんで僕気づかなかったんだろ…」

え、まふまふさんに認知されてんのかな?

「歌い手名さんを知ってる理由は、僕の友達が大ファンだからです。もちろん、僕も友達に聞いてからファンになりましたけど！！」
「えありがとうございますマジで！ところで、まふまふさんですか」

最後の部分は小さめの声ね言うと、相川君ははい！と言った。軽いな。そんな軽く教えていいのか。

「てか、さっきから顔死んでますけど大丈夫ですか?」
「貴方の相方さんのこと思い出したじゃないですかどうしてくれるんですか」

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