-base-俺が立つべき場所 3

痛みとの闘い ページ14

「はぁ・・・」

　今日のゲームは2時から。

　時間的には当たり前なのだが、試合が始まるころから脚首の痛みが戻ってきているような気がする。

　痛み止めが切れてきたかな・・・

　2回の守備の時には完全に痛みが復活してしまった。


　
　この守備終わったら薬飲も・・・

　なんて思っていたら。

　薬・・・ロッカーにおいてきた(￣□￣;)

　打順は2番からなので、ロッカーに戻る時間はない。

　「いてぇ・・・＞＜」

　でも試合の進行を妨げるわけにはいかないので、そのまま打席に向かう準備をする。

　1-1で迎える3回。

　できれば勝ちこし点がほしいところだ。

　こんな時に打席が回ってくるなんて...


　
　―――カーンッ

　『ファールボールにご注意ください』

　「・・・っう」

　打つ瞬間に右足を踏み込む度に激痛が走る。

　結局フォアボールで出塁。

　あぁーまた薬とりにいけないよー・・・

　「はぁ・・・」

　4,5番は三振・フライで攻守交代。

　また暫くしゃがみ続けなければいけないかと思うとぞっとする。

―――――
　
　終わったぁぁぁぁ
　
　激痛と戦いながらの4回を乗り切り、ロッカーに薬をとりにいく。

　「あ・・・」
　

　包帯の上から触っても分かるくらい腫れがひどくなっている。

　「どおりで痛いわけだ...(´・_・｀)」

　とりあえず薬を飲んでベンチに戻る。

　「タクーはい、これ。」
　
　加藤コーチだ。

　「え・・・」

　差し出されたのは氷嚢。

　「脚、痛むんだろ？」

　「(^_^)・・・」

　「見てたら分かるから(^_^;)」

　「はぁ・・・助かります、ありがとうございます(´・ω・｀)」
　

　「あと5回、やりぬけよっ！」

　「もちろんです、どんなに痛くても最後まで頑張りますから(｀・ω・)」

　ふとベンチを見ると松田さん。

　朝とは見違えるほど元気そうだが、ちょっと心配(´・ω・｀)

　・・・人の心配している場合じゃないんだけど(ーー;)
　

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