【男性声優】せ.い.ゆ.うさん

好かれる理由 ページ7

鈴木side

「だからぁ、危機感とかぁ、何なんですかって話ですよぉ………！」

前野「落ち着いて、ね。」

蒼井「水飲んで！！ほら、！」









普段はあまり酔わないこいつもなぜか、悪酔いしている。

前野や翔太が水を飲ませ、なんとか落ち着かせようとしているほどだ。


いつもは酒の席でも先輩に気を使い、線引きしてるコイツが頬をピンクに染めて絡み酒してる姿を見ると………
なんだか後輩らしいなって思いながら、ビールを傾ける。


少し落ち着いたのか、前野や翔太が席に戻ってきた。









蒼井「珍しいですね、Aちゃんが酔うなんて………。」

前野「ほんとね、。相当悩んでたんでしょ、あんなことに。」









あんなこと___________。

それはコイツが素面の時では口に出さず、酔ったときに口走っていたこと。

"危機感がない" "隙がありすぎる"
と、健児さんに怒られたこと。









鈴木「でもまぁ、かわいい悩みだな。」

前野「ほんとね。そのままでいいのにね。」

蒼井「そーですね。そんなところがAちゃんぽいって言うか………。好かれる理由なんでしょうね。」









テーブルの上に唸れて、つぶれているコイツの頭を撫でる翔太。

すると、しかめっ面立った顔がほぐれていく。





そんななのが羨ましかった訳じゃないが、翔太の手を軽くあしらう。









前野「嫉妬だ、嫉妬。笑」

蒼井「もう………、大人げないですよ！」









完全に眠気に負けて堕ちたコイツの幸せそうな寝顔を見て、またお酒が進んだ。









・









・









(おい、潰れたコイツどーする。)

(マネージャーさんに迎えに来てもらいますか、？)

(そーだね。じゃあ、電話しとく。)

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