【男性声優】せ.い.ゆ.うさん

鉄槌 ページ14

立花「て、言うか………早く前閉めろよ。」

「え、………？わぁ！！」









ほんのり顔の赤い立花さんに指されたのは中に来ていた水着。

急いでラッシュガードのチャックをあげる。


………なんだか気まずい空気が流れる。









「あ、あの………お見苦しいものを見せてしまってすみません。」

立花「別にいいけど………見たくない訳じゃないし、」









耳まで赤くなって照れいる立花さん。

なんだか、いつものからかってくる様子とは違う………。









立花「………他の男に見せたくないし。」

「へ、？？」









立花さんのまっすぐな視線が外せない。

………他の男に見せたくないって、









「被害者は立花さんだけにしろってことですか、？」

立花「は、？？」

「いやだって、見せたくないって見せるほど魅力ないからってことですよね。」









見たくないものを見てしまった立花さんだけに被害者をとどめて、他の人には見せるなってこと………。

と、腑に落ちる。

すみませんと、頭を下げる。









立花「違うわ！バカか、！」

「いてっ！なんでまた叩くんですか！」









二度目の鉄槌を食らう。

………いや、地味に痛いから。









立花「だから、お前の水着姿がかわいすぎて困るから！他の男には見せたくないの！」









「わかった？」と詰め寄ってくる立花さんの気迫に負けて、うんうんと頷く。

その言葉の意味を理解して、顔に熱が集まる。




いくよ、と手を差し出される。









立花「また、連れ去れたら困るでしょ！」









手を重ね合わせると、ぐいっと握られる。

歩幅の違いから引っ張られるような形で歩くが、立花さんの赤く染まった耳を見て、またさらに顔が赤くなった。

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