彼氏の束縛に困ってます【斉藤壮馬】

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「残念。」と悪びれもせずに笑う斉藤。

天使の皮を被った小悪魔……、いや、そんなかわいいものじゃなくて、悪魔だろう。


正直、斉藤とそこまで仲良くないと思ってたからなんだかびっくりしてしまう。

キスしようとしたってことは、私のことが____？

いやいや、自惚れだろう。









*









斉藤「好きじゃないとキスしようと思わないよ。」

「っ、なんで…。」

斉藤「んー？百面相してたから、色々考えてるんだろうなって。」









*









心を読まれた気がして、息が止まる。

なんというか、心臓に悪い人。

さらりと述べられた"好き"に顔が赤くなるのを感じる。

急に意識してしまって、さっきまでは普通だったのに、斉藤の顔が見られなくなる。









*









斉藤「返事は今じゃなくていいよ。」

「う、うん…。」

斉藤「でも、大人しく待ってあげない。絶対好きにさせて見せる。」









*









「覚悟してね？」と目を合わせるように顔が近づいて、心臓が思いっきり跳ねる。

どぎまぎしてしまって動揺している私を満足そうに笑う。



そろそろ店を出ようと、立とうとしたらアルコールがまだ回っていてふらついてしまった。

すると、抱き締めるように受け止められて、転けることは免れた。

でも、お礼を言おうと顔をあげると斉藤の顔が思ったより近くて、パッと体を直す。


………さっきから自分がおかしい。

このときめきはアルコールのせい？

それとも、_______________。









*









*









"スクリュードライバー"








カクテル言葉:あなたに心を奪われた

オレンジジュースとウォッカを割っていて、さわやかな飲み口だが度数がかなり高く、レディーキラーとしても有名。

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