昼のカオと夜のカオ 【江口拓也】

夜のカオ ページ12

「こ、これ！あげる！」

江口「え、わっ！投げるなよ！」









*









パジャマのポケットに入っていたピアスを恥ずかしさのあまり、投げて渡す。

江口は包み紙を開けて、中のピアスを取り出す。









*









江口「え、これ………。」

「昨日、服選んでくれたお礼！
似合いそうだなって思って………、」









*









まじまじとピアスを見つめる江口。

………まさか好みじゃないとか？？

不安が一気につもる。









*









「気に入らなかったら、着けなくていいから………。その………、」

江口「バーカ。気に入らない訳ないだろ。」









*









パッと手を引っ張られて、胸に飛び込む。

そして、頭に手が乗せられてポンポンっと叩かれる。









*









江口「あー、もう幸せすぎ。」









*









痛いくらいにぎゅーと抱き締められて、より密着する。

その温かさがなんだか心地よい。









*









江口「これ、毎日つける。」

「そこまで？」

江口「うん。嬉しすぎてヤバいの。」









*









抱き締められていた力が少し抜けて、自然に見つめあう。

大好き、と言われて唇が重なる。









*









江口「昨日の続きしよ、」

「え、………わっ！！」









*









足の裏に腕が滑り込まれて、横抱きにされる。

抗う間もないまま、ベッドへ。




限界、と言うとキスの雨が降り積もっていった。

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